秋来ぬと 目にはさやかに見えねども。
今日は昨日と違って、さわやかな風(ちょっと強かったけど)が吹いていました。
蒸し暑さをもたらす夏の太平洋高気圧の勢力が弱まり、昨日雨を降らせた前線が南下したため、大陸からの移動性高気圧が日本をおおっているようです。
移動性高気圧は北からの乾いた空気を運んでくるので、今日の風は、ちょっと秋を感じさせてくれました。
湿度は昨日が約60%、今日は約30%。
気温差は2度くらいしかないですが、湿度が違うだけでだいぶ体感が変わります。
からだが楽ですね。
ほっと一息、というところですが、案外これで気が緩んで体調を崩す、ということがあります。
からだはまだ夏モード。
汗をかいて熱を発散し、夏の暑さに対抗しようと働いています。
そういう毛穴全開の状態のところに涼しい風があたるので、必要以上に力が抜けるというか、だるい感じになりやすくなります。
季節は少しずつ変わっていくように見えますが、実際は日本をおおう高気圧がせめぎあいながら変化していくので、夏⇔秋を繰り返しながら秋へと進んでいきます。
冬から春も同じです。
この行ったり来たりが、季節の変わり目に体調を崩しやすい原因なんですね。
さらに高気圧の間には秋雨前線ができて、雨も降りやすくなり、そういう日は冷えたりします。
乾燥した風に雨と冷え。
この時期からは、のどのトラブルに気を付けましょう。
秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かされぬる
この歌のとおり、秋が来たことを風で気付くというのが理に適っていて面白いです。
この歌を習ったとき、先生が、風の音って言っても実際音が鳴ってるんじゃなくてそういう感覚をもったということだと説明されていたように記憶しているんですが、先生独自の解釈だったのか、調べても出てきませんでした。
わたしは先生の解釈派かな。