「脱おいてけぼり」をめざして!
Eテレの「バリバラ」って番組が好きでよく見ています。
今週のテーマは「障がい者は地球を救う」で、まぁ毎年このタイミングの時は24時間テレビのアンチテーゼ的な内容を放送するわけなんですが、それはいいとして、どんなハンデがあっても楽しめるテレビとは?ということに取り組んでいました。
番組を見ていて、やっぱり当事者に聞いてみないとわからないことってたくさんあるんだなと、あらためて思いました。
聴覚障害のある方は、字幕が出ていればそれを読んだらわかるだろうと思いますよね。
でも実際は、聴覚障害のある方は普段手話でコミュニケーションをとっているので、日本語に慣れていないそうなんです。
手話は日本語をベースにしているけど、助詞がなかったり、語順が違ったりしているので、違う言語くらいの感覚だそうです。
単語は拾えるけど全体の意味がわからなくなってくる…これって、英語の字幕を出されたらこんな感じかも!って思いました。
なるほど、、バラエティーなんかは字幕が多用されてるから見やすいのかと思っていたけど、あんまりテレビ楽しめていないんだ。
他にも、視覚障害のある方は、今のオリンピックの実況だと選手の動きがつたわってこないと話していたし、知的障害のある方は、ニュースの字幕のスピードが速くて理解できないうちに消えちゃうって話していて、置いてけぼりを感じているとのこと。。
番組では、字幕をわかりやすくしたり、副音声で視覚障害の人向けに状況を説明したり、手話通訳さんが同時通訳したりして、おいてけぼりにならない番組にチャレンジしていました。
実際は課題は多いけど、何が困っているのかをきちんと聞いて、みんなで解決の方法を探るというのはとても大事だし、それに楽しい。
そうすればいいのか!っていう発見が、障害がない側(っていう言い方もアレだが)の視野をとても広げてくれる機会になるし、一緒に楽しめるという喜びにつながります。
1か月くらい前の企画で、障害のある方5人でキャンプするっていうのがありました。
初めは、えっ、キャンプ?!などと思ってしまいましたが、身体が動かせない人は竹筒で息を吹いて火をおこす役目になったり、キャンプファイヤーを楽しむためにどうしたらいいか考えたり、みんなとビールを飲むかどうか自分で決断したり、魚のつかみ取りにチャレンジしたら通りがかりの人に助けてもらったりですごく楽しそうに過ごしていました。
イメージで勝手に無理でしょって決めつけてあきらめてしまう発想の傲慢さよ…
誰だってキャンプでもなんでも、やりたいことはやりたい訳で、それを諦めるのではなくどうしたらできるか、どうしたら楽しめるのかを考えばいいんだということに気づかされた、とても印象に残る回でした。
そうだよね、なんで我慢したりあきらめたりしなきゃなんないの?って思うよね。
どんな人も自分らしく、自分の生きたいように生きることが選択できる世の中になっていくといいと思うし、なんか自分にもやれることあればいいなと思っています。