女性のための鍼灸院 すばるのブログ

横浜市港北区大倉山。静かな町の片隅にある鍼灸院です。鍼灸を通して、妊活、美容鍼、更年期などの女性のお悩みに取り組んでいます。

横浜中華街で見つけられる五行説

 今日は立秋ですが、暑さは真っ盛りという感じですね。

夜も暑くてしんどいです。。

 

さて、先日用事があって山下町のほうに行きました。

せっかくこの辺に来たということで、中華街にも立ち寄ってみました。

月餅と肉まんが買いたかったこともあり。

 

山下町、つまり山下公園方面からは東門が近いです。

ここを通れば中華街、というまわりの建物からは異質の雰囲気がありますね。

 

中華街には、このような門が大小10基あります。

この門は、「木・火・土・金・水」の陰陽五行説の考え方にもとづいて立てられているのです。

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まず東西南北にそれぞれ1基ずつ。

 

東門の名前は「朝陽門」。

東は五行では「木」のカテゴリーです。

名前に使われている「朝」の時間帯は一日のうちの「陰中の陽」にあたり、「木」のカテゴリーになります。

門柱の色は青に塗られていて、全体的に青や水色が基調の色になっていますが、青も「木」にあたる色です。

中華街にあるものって赤ばかりかと思いきや、この門はきれいな青色なんですね。

そして東の守護神である「青龍」の絵が描かれています。

10基のうち一番大きな門でもあります。

中華街に入ってから振り返ると、青い海が見えるかも?

 

南門は「朱雀門」といいます。

朱雀は南の守護神でして、名前に朱が入っているように門の色も赤です。

南は五行で「火」にあたり、赤は「火」のカテゴリーになります。

朱雀門はそこを抜けて川を渡ると元町ショッピングストリートに行くことができます。

ちょっと裏道っぽく、門も小ぶりです。

門柱の上には朱雀の彫刻が乗っているのが見えます。

 

西は「延平門」です。

西の五行は「金」ですね。

「金」のカテゴリーの色は白になりますが、門の色も白で、隣の中華小中学校の校庭を囲む緑色のネットとなんとなく調和した感じになっています。

門の名前は当初西の守護神「白虎」になる予定でしたが、台湾で白虎があまりよい意味ではない(性的な隠語になっているらしい)のと、日本でも白虎隊を連想するのでよくないとされ、この名前に落ち着いたという話があるそうです。

門の彫刻には白虎があしらわれています。

延平門は本牧へ向かう道路沿いにあり、石川町駅から中華街を目指すと見えてくる門です。

 

なお、石川町駅にもっと近いところに「西陽門」という小さな門があり、名前的にはこちらが東門と対になっています。

 

北は「玄武門」です。

これは北の守護神「玄武」から名前がとられています。

北は「水」のカテゴリーで、色は黒なので門も黒色です。

関内駅から横浜スタジアムを通って中華街に向かうと、この門があります。

スタジアム周辺の公園の木々とこの黒い門のたたずまいがマッチして、にぎやかな中華街とは少し離れた場所の門らしく、落ち着いた雰囲気があります。

 

「天長門」と「地久門」

中華街を守るのが関帝廟

その横に延びるのが関帝廟通りで、関帝廟を守護するように東に「天長門」、西に「地久門」があります。

東西は陰陽でいうと、朝日の上る東が陽で、夕日が沈む西が陰です。

天と地も、陽と陰。

そういう関係でこの名前がついています。

 

他には市場通りの前後にある「市場通り門」×2と、北の玄武門、西の延平門、地久門からの道が合流するところにある、一番華やかな「善隣門」があります。

テレビなどで、中華街にやってきました~!などとやっている時は、ほとんどこの善隣門が映し出されていますね。

 

このように、中華街は中国の文化を伝える街づくりとなっていることが、門を見てみるとわかります。

門の設置は1994年から始まり、(以前からあった善隣門の建て替えを含め)最後に朝陽門が2003年に建てられて完成したのですが、完成後から、バブル崩壊で落ち込んでいた来街者数が右肩上がりに回復し、みなとみらい線の開通もあり、今やみなとみらい地区に負けない観光地となっています。

門の風水パワーかもしれませんね!?

遊びに行く機会があれば、ぜひそれぞれの門をチェックしてみてください。

 

 陰陽五行説がよくわからないというかたはこちら↓ 

subaruhari9.hatenablog.com

 

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