治療時間は長い方がいい?
鍼灸治療の治療時間は、すばる鍼灸院の場合、約60分と設定しています。
だいたい60分に収まるようにしていますが、50分弱で終わる場合もあります。
治療時間がいつもより、または他の患者さんより短いと、ちゃんと治療してもらえたのか、ちょっと不安になったりするかもしれないですね。
同じ料金なのに、とちょっと損した気分になるかも?
不調の内容や原因などにより、手早く治療をした方がよいものと、時間をかけてゆっくりした治療をした方がよい場合とがあります。
例えば、ぎっくり腰のような急性症状は、ポイントを押さえて鍼をする場所も少な目にして治療をする方がよいと考えているので、治療時間が短めになる傾向にあります。
このような疾患は、痛みがとれれば治療は終了になるので、様子を確認しながら治療を進めていき、早い段階で回復が見られればそれ以上のことはしないでおく方がよいこともあります。
また、健康維持のために定期的に通院いただいている場合で体調のよい時などは、基本的な治療を行って他に余計なことをしない方がよかったりもするので、お悩みが多い時よりは短くなることもあります。
逆に比較的時間が必要な治療というのは、まず冷えている場合です。
冷えのある場合はお灸を多用することが多いのですが、お灸は急いでできる治療ではないんですね。
もぐさを捻ってすえて燃やし、、というのを何度も重ねていったり、広い範囲をじわじわと温めたり、それにはある程度の時間を要します。
熱くすればすぐ温まる訳ではないというのは、お灸でなはくてもご理解いただけると思います。
お悩みの症状が複数ある場合も、時間がかかることが多くなります。
複数の症状があっても根本的な原因は同じことが多いので、基本的な治療に大きな差はありません。
でも症状の改善には局所的(症状が出ているところ)な治療も基本的な治療と同時に必要なので、治療ポイントがいくつもあるとそれだけ時間を要するということになります。
例えば便秘があって肩凝りもつらい、そういえば膝も曲げると痛みが出る、などの場合ですね。
治療時間の長短にはこのように理由がありますので、長いのはなかなか治らないからなのかなとか、短いのは適当にやってるのかな、とかそういうことはありません。
どうぞご安心ください。