読書で長生き!?
昨日になりますが、NHKで、健康寿命についての特集がありました。
65才以上の方に日常生活の様々なことについて取ったアンケートの結果をもとに、AIに項目を健康要素、不健康要素に分けてその繋がりを分析。
その結果が、意外なものだったということです。
健康要素に分けられた質問に○と答えた方が一番多くつながっていた質問が、「本・雑誌を読む」だったんですね。
読書はインドア趣味の代表格。健康であるならば運動や食事が大事かと思いきや、なぜ読書なのでしょうか?
「本・雑誌を読む」に○と答えた方が、他にも○をしている質問を見ると見えてきます。
自転車に乗る
バスに乗る
スポーツのサークルに参加している
登山のサークルに参加している
テレビやビデオでよく笑う
友人とよく会う
など、とても活動的な面があることがわかります。
実際図書館でインタビューしてみると、週に一回は来館していたり、手芸や地図など趣味に関する本を読んでいたりして、本をもとに自分の活動を広げているのがわかりました。
本は自分の世界の出入り口として機能しているようです。
つまり、本を読むこと自体が健康に直結するというよりは、前向きで活動的な人がよく本を読む傾向にあり、そういう人は健康寿命が長くなるということのようです。
そういう人が本を読むことでさらに世界が広がる、という好循環が生まれているんですね。
このAIの分析結果は、健康寿命が日本一長い山梨県の、人口10万人あたりの図書館数日本一というデータと一致していました。
データの分析はこれから詳しくされていくのだと思いますが、高齢になったときの生活について考えるにとてもよい示唆を与えてくれていると思います。
からだを動かすのは健康によいと言われているし、実際そうなんだと思いますが、ただやるのではなくて、楽しいからやるっていうことが大事なんですね。
そのスポーツが楽しい、友達やサークル仲間とやるのが楽しい、となるとからだを動かすのは楽しむための手段であって、目的は楽しむことなんだと。
なんなら実際にからだを動かさなくても、本を読んで自分の世界を広げるだけでもよく。
楽しむの反対は辛い、つまりはストレスです。
楽しむことが健康寿命を延ばすなら、ストレスはその反対の作用があるかもしれません。
番組では他にも、独り暮らしの方が健康寿命が長いというデータも提示していました。
ここにも楽しむこととストレスの関係がありそうです。
こころの持ちようが最終的に健康でいることに関係しているというのは、これからもっと注目されていくかもしれない気がします。