女性のための鍼灸院 すばるのブログ

横浜市港北区大倉山。静かな町の片隅にある鍼灸院です。鍼灸を通して、妊活、美容鍼、更年期などの女性のお悩みに取り組んでいます。

その「不安」はどこからやってくる?

日常感じるネガティブな感情といえば、不安な気持ちということが多いのではないでしょうか。

不安とは、

[名・形動]気がかりで落ち着かないこと。心配なこと。また、そのさま。「不安を抱く」「不安に襲われる」「不安な毎日」「夜道は不安だ」

 (goo国語辞書)

 と辞書にもありますが、自分がこの先何かに脅かされるような、漠然とした恐怖を感じている状態とも言えます。


漠然とした感情、というところがポイントなのかなと思います。

将来のこととか、子供の成長とか、人間関係とか、自分ではハンドルしきれないところに対する心配とも言えますね。

 

 

東洋医学では、からだの偏りによって感情も左右されるという考えがあります。

不安に関していえば、腎虚証の人は五感が「恐・驚」なので、不安がりやすいと解釈します。

ちょっとのことで驚いたり、些細なことも怖がったりするということです。

腎が虚すと、腎が持つ堅める力が弱くなるので、からだの軸がしっかりしないため気持ちもふらふらしてしまいます。

また、腎は五神のうち「志」を持ちますので、腎虚のときの心は志が弱まった状態になっています。

自分はこうやっていきたい、あれを目指すんだ、という気持ちが弱いということは、どうしよう…という迷いや不安が生まれやすくなるのです。

要するに、五臓に虚がなければ、不安という感情に苛まれることはないということなんですね。

 

最近の研究では、血糖値の値によっても不安感が増したりすることがあるとしています。

血糖値が高い時は多幸感や万能感が生じやすく、その後インスリンが分泌されて低血糖になると一転不安やイライラなどネガティブな感情が生まれやすくなるということがわかってきています。

 

また、女性ホルモンのバランスの乱れによって感情が不安定になりやすいということは、女性の方の多くが経験していると思います。

 

他にも、天気や季節の変わり目などでも不安感が増すことがあります。雨が降りそうなときや、夏から秋になる時などですね。

 

このように考えてみると、とある状況にあった場合は不安になる、という絶対条件は存在しないと言えるのかもしれません。

例えば将来のことなどに対して、同じような条件下においても、全然不安に思わない人もいれば不安で仕方ないという人もいます。

50代の方で借金無しで5,000万円貯金があっても不安でしょうがない、という相談記事を見たこともありますし、貯金がなくても全然悩まない人も少なからずいます。

 

おそらく不安という感情は、予測されるネガティブな状況を受け止められるかどうかで発生するかしないかが決まるのかなと思います。

今予測可能な範囲で自分のできる準備や対策をして、あとは天命に任せるということができるかどうか。なのですよね。

だから、こころやからだの状態がしっかりして力がある時はあまり不安を感じないのでしょう。

 

不安な気持ちが湧き上がってきた時、今天気が悪いからだなとか、疲れているのかもと自分の状態を客観視できると、不安そのものに取り憑かれることなく、気分は悪いかもですがやり過ごすことはできるのではないかと思います。

subaruhari9.hatenablog.com

 

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