不妊治療を始める前にしておきたいこと。
結婚後なかなか妊娠しないと思った時、不妊専門の婦人科にかかることは普通になってきたように思います。
原因を探って治療をすれば妊娠するだろう。
そんな希望をもって病院へ行ってみると、思っていたのと違う現実がたくさんあります。
不妊治療は、体調がすぐれない時やけがをした時などに病院にかかるのと比べ、かなり違いがあります。
予備知識なしで行ってみると、戸惑うことが多いかもしれません。
あとあと後悔しないよう、ある程度知識や情報をもって受診することが必要になります。
からだのことを知る
- 女性の卵子は胎児の時からその数は変わらず、排卵の度に減っていく。そのため、年齢が重なるにつれ劣化する。
- 年齢が進むにつれ、妊娠率は下がり、流産率は上がる。
- 男性不妊も女性と同じくらいの率である。
- 受精卵を子宮(卵管)にもどせば、妊娠するという訳ではない。
など、妊娠にまつわるからだのことをよく知ることがまず大事になります。
もちろん病院からは説明があると思いますが、そこでえっ!?となると、その後の治療をどうするかまで考えられなくなってしまうからです。
自分がどういう状況にあるのか、それを把握したうえであれば、治療方針をお医者さんときちんと話し合うことができます。
検査をいろいろ受ける必要がある
血液検査、ホルモン値測定、精子の検査など採取したものから調べられるものから、子宮卵管造影検査などからだに負担がかかるものもあります。
また、フーナーテストなど、タイミングが重要な検査もあります。
そのため、検査結果がそろうまでに何か月もかかる場合もあります。
通院が大変
採卵や受精卵をからだに戻すということだけでなく、検査やタイミングをみたり、注射を受けたりと、かなりの頻度で通院する必要があります。
待ち時間も長くなる場合が多く、予約の仕方も病院によって違います。
通院のタイミングや回数など、通えるかどうかも考慮しなければなりません。
病院によって方針が違う
なるべく自然な状態を保ちながら治療をすすめようとする病院、薬を使ってやれることはやっていこうとする病院など、病院ごとに様々な考え方をもって治療を行っています。
この方針によって通院回数なども違いが出ますし、費用などの差もあります。
ちょっと違うなと思って転院するとなると、また検査をやり直したりと負担が大きくなりますし、時間も費やします。
どういう治療をしていきたいかを考えて病院選びをした方が、ストレスが少なくて済むと思います。
お金がかかる
診察、検査、採卵、培養、お薬などいろんなことに費用が発生しますし、治療方針が決まれば、その検査は高いからやめますともなかなかいえません。
(選べるものもありますが。)
治療を始める前に、ざっくりでもどのくらいかけられるかを考えておいた方がよいかもしれません。
事前にすべての情報を得ることは難しいことですが、調べておけることはたくさんあります。
そのうえで自分たち夫婦はどうしたいかということを話し合ってから始めた方が、後にストレスを溜め込んだりお金を使いすぎてしまったりといったことが少なくて済むように思います。
後悔がないようにというと難しいかもしれないですが、なるべく納得のいくかたちで、治療を進めることができるとよいなと思っています。