鍼灸治療を受けるのによいタイミングとは?
鍼灸治療に普段から一定のタイミングで通っている方は別として、たいがいは病院へいったり、他の方法をいろいろ試したりして、ようやく鍼灸治療ならよくなるのでは、とご来院されることが多いです。
- 鍼灸がどういう症状によいのかがわからない
- “はり”の怖いイメージ
- 知り合いに相談してすすめられるまで思い付かなかった
このような理由で、鍼灸院に来るのが最後の手段のようになってしまうようです。
なかにはもっと早い段階でいらっしゃったらなぁということもありますが、もう少し落ち着いてからでも、という場合もあります。
どのようなタイミングでもその状況に応じた治療を選択していますので問題はないですが、できればより効果的にご利用いただければと思います。
ではタイミングを考慮した方がよいのはどのような場合でしょうか。
風邪
ほんの少し、肩がいつもよりこるとか、ぞくっとするとか、のどが変な感じがするとかの異変があった時、鍼灸治療を行うと風邪を予防できます。
ひどい咳や鼻水が出たりするような段階になると、寝込むのは防げるかもしれませんが、ピタリと止めるのは難しいかも。
からだに侵入してしまったウイルスを排除する働きなので、無理に止めるのもよくありません。
一方、風邪は治ったのに咳がしつこく残っている、という場合は鍼灸で改善が見込めます。風邪を引いた時の余分な熱が残っているためで、それを捌ければ治りが早くなるのです。
腰痛
ぎっくり腰になった直後で痛みが強く、動かすのも辛い時はちょっと落ち着くのをまってからのほうがよいと思います。
明日会社!はりならなんとかしてくれるかも!と思いたくなりますが、何事もなかったように痛みが消えることはあまりありません。
でも無駄でもなくて、なんとかトイレに立っていけるくらいにはなったりします。
腰痛は日頃の過労やストレスの蓄積の上に発症します。
まずはからだを休めることが大事ですし、鍼灸でからだ全体の調子を整えることで回復が早まります。
生理痛
お腹の痛い最中でも痛みは和らぎますが、排卵後の黄体ホルモン期から鍼灸治療をすると生理の時の痛みを改善できると思います。
定期的に治療をしていると、生理痛はわりとすぐ出なくなることが多いです。
頭痛
頭痛は頭の痛い時に治療すると楽になりやすいです。
偏頭痛は生理痛と同じで、痛くなる前の段階で治療するのもよいかと思います。
耳鳴り
耳鳴りに気づいて病院へいくのと同時に、つまりなるべく早い段階で治療を開始するのが望ましいです。
なかなか治らず困ってやっと鍼灸治療を、という場合が多いのですが早い方が効果的かと思います。
これらは一例ですが、こんな風に治療によいタイミングを踏まえると、短い期間で効率よく治していけるかと思います。
まずは鍼灸治療という選択肢があるということを知っていただけたらうれしいですね。