女性のための鍼灸院 すばるのブログ

横浜市港北区大倉山。静かな町の片隅にある鍼灸院です。鍼灸を通して、妊活、美容鍼、更年期などの女性のお悩みに取り組んでいます。

冷え性対策その2~からだを温める

不妊治療で大切な、冷えないからだ作り。

冷え性対策その1にて、からだを冷やさないためにどうしたらよいかを述べました。

続いては、からだの温め方について説明したいと思います。
 
からだを冷やさないことを実践しても、手足やおなかがいつも冷たい、という悩みもあるかと思います。
からだが温まりにくい状態になっている、いわゆる冷え性です。
 
からだを温めるには
血行をよくする
血液を温める
この2つがうまくいっていることが大事になります。
 
血行をよくするために、外側から熱を与えることがまずは手っ取り早いです。
収縮している血管を広げ、血行をよくします。
ストーブにあたる、お風呂に入るなど、からだの外側から温かくすれば血行はよくなっていきます。
でももっと大事なのは血液をきちんと温めることです。
以前も説明した通り、床暖房のように、血液がからだ中をめぐることでからだ全体が温められます。
ではそのためにできることはなんでしょうか?
 
運動する
筋肉はからだで一番熱を作り出している臓器です。
筋肉を収縮する時に熱がうまれる仕組みになっているためで、なにもしなくても姿勢の維持等でひとは常に筋肉を使っています。
それもあって必要な熱量は基本的に作り出されているのですが、冷え性の人は筋肉量が少なかったり、運動量が少なかったりして、十分産生されていないのです。
そのため、からだを温めるには、筋肉を動かすことが一番早くて確実です。
ヨガやストレッチなど、激しい運動でなくても筋肉を動かすことはできるので、できそうなことから始めてみましょう。
 
お風呂に入る
温かいお風呂にゆっくり浸かることで、温められた血液が全身をめぐります。
40~42度くらいの、気持ちよくゆっくり入っていられる温度がおすすめです。
熱すぎると表面だけが暑くなり、発汗が促進されてしまいますし、長く入っていられないのでからだの中まで温かくなりません。
これはシャワーも同じです。
 
温かい食事を摂る
 ほかほかご飯やお味噌汁など、温かい食事を摂りましょう。
胃腸が温められて内臓の血管を温めることで全身にその血液がめぐります。
消化活動は熱を産み出しますので、食べる行為そのものがからだを温めることにつながります。
お刺身や生野菜、冷たい飲み物はからだを温めるのには向いていません。
 
食材を選んで
塩分
塩分はからだを温める作用があります。
血液に水を引き込むので、血液量そのものが増えるためです。
 
ごはん
炭水化物はエネルギー源なので、からだを温めますが、炭水化物ならなんでもいい訳ではありません。
ブドウ糖などの単糖類はすぐ吸収されてしまうものではなく、ごはんやいも類などゆっくり消化されるものがよいです。
 
生姜について
からだを温めたいなら生姜とよくいわれますが、生姜は辛味ですので、発散作用があります。
熱源になるというより、ターボをかけるイメージで、もともとの熱を増やすのでなくて発汗の過程で血管を広げるため、摂りすぎには気をつけましょう。
調味料や薬味、隠し味として使うのがよいかと思います。
 
温めるときに気を付けたいのは、温めすぎて汗をかかないようにすることです。
汗はからだを冷やす作用です。
ぬくぬくと気持ちよいくらいの感じで、やりすぎないように気を付けてください。