冷え性対策その3~熱を生み出す
これまで冷え性対策として
・からだを冷やさない
・からだを温める
についてご紹介してきました。
本日はその第三弾として、からだの内側から熱を作り出すことについて書いてみたいと思います。
冷やさないようにしたり、温めたりするのは外側からのアプローチになりますが、今回はからだの内側からの対策になります。
体温を上げる?
平熱が36℃に届かない方が増えているそうです。
平熱が低いと免疫力が低下する、不妊の原因になるなどと言われています。
ただあまりこの説に対する根拠はないように思います。免疫の機能は大変複雑で、その機能が体温によって低下するかどうか具体的なデータはありません。不妊の原因説もしかり。
人間は、恒温動物です。
体温は常に一定になるように脳(視床下部)が厳密に管理しています。
平熱が36℃に届かない人は、それで十分だからそうなっているのだと考えられます。
高齢者はこの機能が加齢により低下してしまい、平熱が低くなる傾向にありますが、30代40代の方ではそんなことはまずありません。
なので、平熱が低いこと自体はそんなに気にしなくてよい、と考えています。
こんなサイトもあります↓
低体温でも妊娠できた方いますか? : 心や体の悩み : 発言小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
むしろ低温期と高温期の差があまりないとか、高温期が短いとかは対策が必要に思います。
内側からからだを温めよう
平熱が何度かにかかわらず、からだで熱を作ることは大事です。
体温は、からだの中で様々な活動(代謝)によりエネルギーが消費(燃焼)されることで産生されますが、その熱によりまたからだの様々な活動ができる訳です。
つまり、代謝と燃焼のサイクルがきちんと回っていることが健康なからだといえます。
からだの熱は主に肝臓と筋肉で作られます。
しっかり食べる
食事をとることで、消化活動が活発になり、熱が発生します(特異動的作用)。
また、小腸で吸収した栄養分は血液によりすべて肝臓に運ばれ、からだの各所で必要な細胞、ホルモンなどが作られます。この肝臓の活動により、熱が発生します。
温かいものを食べれば、これらの活動に負担をかけることがありません。
また糖質などはからだの活動のエネルギー源にもなりますから、食事をきちんと食べることが大変重要になります。
エンジンを回転させること、ガソリンを確保すること。
食事をすることでこの両方ができます。 subaruhari9.hatenablog.com
筋肉を動かす
熱を作り出せるもう一つの臓器は筋肉です。
筋肉はじっとしていても姿勢を保つなどで常に伸縮を繰り返しています。
筋肉を動かすにはATP(アデノシン3リン酸)が消費されますが、ATPを消費するときに熱が発生するのです。
そのため、熱の産生を増やすには
・積極的に筋肉を動かす(運動する)
・筋肉を増やす
ことが大事になります。
ATPは有酸素運動でより多く消費されるので、ストレッチ、散歩、ジョギングなど継続的な運動をするのがよいと思います。
家事をしたり、階段を使ったり、、何事もめんどくさがらずいちいち動くことが大事かと!
とはいえ、筋肉をつけるにはウェイトリフティングのような無酸素運動による負荷をかけることが必要なので、どちらもバランスよく行う必要があります。
ここでもちょっと触れました↓
subaruhari9.hatenablog.com
冷え性対策1、2,3 いかがでしたでしょうか?
まずは1、その次に2、できれば3まで気を付けてみて、寒くてつらいからだから楽になってみていただければと思います。