女性のための鍼灸院 すばるのブログ

横浜市港北区大倉山。静かな町の片隅にある鍼灸院です。鍼灸を通して、妊活、美容鍼、更年期などの女性のお悩みに取り組んでいます。

インフルエンザにかかりたくなければ、口を閉じよう。

今年もまたインフルエンザの流行る時期になってきました。

学級閉鎖の話もちらほらと聞きます。

特にピークと予報されているのは年末年始だそうです。

せっかくのお休み、健康で過ごしたいですね。

 

そこでちょっとインフルエンザについて復習してみたいと思います。

 

インフルエンザではまず死なない

インフルエンザは致死率の低い感染症ですが、小さいお子さんや高齢者がかかって肺炎などを併発すると命にかかわることがあります。

ですが普通の大人はもしかかったら、1週間ほど寝込んだりすれば、治っていきます。

必要以上に恐れる必要はありません。

 

ウイルスとは

ウイルスは病原体の一種です。

大腸菌結核菌などの細菌は単細胞生物で、栄養を取り込んで増殖する生物の仲間ですが、ウイルスは細胞ではありません。

遺伝子は持っているのですが、自力でコピーできず、人などの宿主の細胞の遺伝子コピー機能を使って増殖します。

つまり、なんらかの生物に取りついてはじめて自己を増殖させることができます。

鶏は感染するが人にはうつらないとかありますが、宿主の細胞のタイプによって増殖できたりできなかったりがあるということなんです。

ウイルスはエンベロープという殻に覆われているものとそうでないものがあり、インフルエンザはエンベロープ有りタイプです。

エンベロープはアルコールで破壊できるので、インフルエンザにはアルコール消毒が有効です。

一方ノロウイルスエンベロープを持たないので、アルコール消毒が効きません。

DNAの入ったウイルス粒子を破壊しないと死滅しないので、そのためには塩素消毒が必要になります。

 

インフルエンザの感染経路

インフルエンザの感染経路は主に2つ。

飛沫感染と、接触感染です。

 

飛沫感染

ここでいう飛沫とは、咳やくしゃみなどで体内から飛び出した唾液などの微粒子です。

咳やくしゃみをした人がインフルエンザのウイルスを持っていて、その微粒子にウイルスが含まれたものを吸い込むと、感染しやすくなります。

咳やくしゃみをした人から最大2メートルくらいの距離まで飛散します。

なので、そういう人から2メートル以上離れれば感染を防げます。

 

飛沫は水分なので、重力で下へ落ちていきます。

そのため、いつまでも空気中を漂っていることはありません。

しかし、乾燥して換気の悪い室内などでその水分だけ蒸発し、ウイルスが空気中に漂いやすい環境があると、その空気を吸い込むことでウイルスを体内に取り込んでしまうため、感染する恐れがあるようです。

これを空気感染と言いますが、基本的には、インフルエンザは空気感染はしません。

 

接触感染

ウイルスの付着したものに触れた手で目、鼻、口などの粘膜に触れると、粘膜からウイルスが体内に取り込まれてしまいます。

インフルエンザウイルスは布などの凸凹した面の上では8-12時間、つり革やドアノブなどのつるっとした面の上では12-24時間感染可能状態にあります。

それを触れた手が食器などを触ったり、鼻や目の粘膜に触れると、そこから体内に入り込みます。

 

からだの働き

ウイルスを含む空気や飛沫を鼻から吸い込んだ場合、鼻の絨毛でからめとられ、鼻水として排泄されるという働きがあります。

また、鼻腔を通過するときに加湿加温されることで、感染力が落ち、免疫機能が効きやすくなります。

からだに取り込まれても、白血球をはじめとする免疫機能があるので、即発症とはならないです。

 
感染を防ぐには

ウイルスが体内に入ってくるのは主に粘膜からなので、まずはそこに到達しないようにします。

  • 鼻呼吸をこころがける。
  • 咳やくしゃみの飛沫がかからないようにする(2メートル離れる)。
  • 人が多く狭い空間では、できるだけ口を開けない。(マスクは飛沫感染は防げますが、空気感染は防げません。)
  • コートや手袋などは、玄関に置くようにする。
  • 帰ったらまず手を洗い、手についたウイルスを流す。その時顔も洗うとよい。
  • その後は髪の毛などは触らないようにする。
  • 鼻水や痰などは飲み込まず、かんだり吐き捨てたりして排出する。その都度手も洗う。
  • 十分な睡眠、規則正しい生活としっかりした食事をとって、免疫機能が衰えないようにする。

感染を防ぐには、 ディフェンス(手を洗うなど)とオフェンス(免疫力をつける)のバランスが大事ではないかと思います。

予防接種はあらかじめ指名手配書を免疫機能に配っておくようなイメージですね。

それがあると、もし体内に入ってきても対策が取りやすいので重篤化しないということです。

 

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