自分を大事にすることが難しいと思うなら。
人から愛されたい、大事にされたいと思うなら、まず自分で自分を大事にしましょうといったようなことがよく言われます。
しかしながら、家族関係が悪かったり、いじめにあったりした経験などがあると、自分を大事にする感覚が持ちにくくなることもあります。
自分を大事にする感覚がよくわからないと、大事にしなよと言われてもどうしていいのかがわかりません。
やりたくてやってると思っていても結局ふりまわされたりするし、自分のなかに基準がないから常に他人の目や感情を気にしてしまっていると、生き辛さも感じてしまうでしょう。
わからない→できない→やっぱり自分はダメなんだ
こんなネガティブスパイラルに陥らないようにするために、ひとつ提案があります。
それは、自分を大事にする=自分の「からだ」を大事にする、ということです。
自分の感情や心の動きは置いておいて、まず、何はともあれからだによいことをひたすらするのです。
なぜなら、からだが元気になるとこころが元気になり、こころが元気になると自分を大事にできるからです。
東洋医学的な考えとして、こころとからだは不可分だということは何度も説明してきました。
肝虚では、イライラしやすく、優柔不断になり、決断ができなくなります。
脾虚では、思い悩んで堂々巡りになり、引きこもりやすくなります。
肺虚では、ものごとをネガティブにばかり取って悲観的になります。
腎虚では、不安や恐れにばかり気を取られ、何事にもビクビクしてしまいます。
からだを大事にすることで、これらの虚を補い、からだの基礎を整えればおのずとこころも整うという訳です。
- 12時より早く床に就き、7時間以上は寝る
- 朝、昼、夜、とごはんを食べる
- 肉と野菜を食べる
- お部屋を片付ける
- 髪の手入れを丁寧にする
- 着やすい好きな服を着る
- 気持ちいいと感じる音楽を聴く
まぁいろいろありますが、やれることからちょっとずつ。
特別な健康法は不要です。
とにかくルール違反をしない範囲でからだを大事にすることを最優先に過ごすのです。
残業を押し付けられそうになっても、それをやったら12時前に寝れないとなれば断る。
人から頼まれごとをされそうになっても、今日は台所周りを掃除すると決めてるから断る。
とか、そんな感じで。
そうすると、断る断らないの判断基準がはっきりしてきて、自分に芯ができます。
からだを大事にするということ自体がひとつの意志となるんですね。
からだが調子よくなれば気分もかならずよくなり、前向きになります。
あたまで考えるより、この方法はかんたんにできるのではないでしょうか。
だいたい頭で考えることは、からだにとっては間違ってることが多いですからね。↓