ダメージを受けたからだの回復に。
今日は出産後の福子さん(主人公)の体調がなかなか回復しないという内容でした。
このような状態の時には、産後の肥立ちがよくない、と言われます。
現在でいう産褥期の不調のことですが、昔は栄養状態もよくなく、出産で失った血や体力が戻らないことも多かったのです。
また、衛生状態もよくなかったので、出産で傷ついた産道や子宮が細菌に感染して産褥熱になり、最悪亡くなることもありました。
現在においても出産はとてもからだに負荷がかかることは変わりません。
そのためからだが不調に陥りやすいわけですが、病気ではないからと無理したり、赤ちゃんのお世話で忙しくなったりしてケアを怠ると、ずっと調子が悪かったり、産後うつになったりしてしまいます。
出産の他にも、流産や中絶の後に体調を崩してしまうこともあります。
妊娠を継続しようとしていたからだが急にその状態を失い、出血もしますので、からだのバランスが大きく崩れてしまうのです。
同じことは手術後のからだにも言えます。
検査を何度も受けたり、麻酔をかけられたり、投薬されたりした上にからだにメスを入れていくわけですから、傷が塞がったからOKという訳にはいかないのです。
そのため手術が成功した後、手術に関しての後遺症はなくても、手術前のように元気に戻れないことがあります。
不調は頭痛やめまい、疲れやすさ、うつ、不眠などその現れ方は人それぞれ違います。
その度に鎮痛剤を飲んだり、睡眠導入剤を飲んだりしていては、ますますからだに負担をかけます。
そのような時、鍼灸治療を使ってからだを改善していくことが可能です。
鍼灸治療では、頭痛も不眠も一度に見ることができ、からだに負担をかけることがありません。
ダメージを受けたからだは敏感ですので、それに合わせて治療を調整することもできます。
なにかを治すために他のところは耐えてもらう、ということがないんですね。
うまく説明できないようなあいまいな調子の悪さも、からだ全体がボトムアップされていくことにより、徐々に解消されていきます。
こういう場合に鍼灸治療がよいとはなかなかイメージできないし、繋がりにくいですが、機会があればぜひお試しいただければと思います。