使い捨てカイロをうまく使おう!
今年はまだ寒さが迫ってきたという感じのしない12月ですが、来週は寒くなるらしいです。
寒いときに気軽に暖が取れるのが使い捨てカイロですね。
ですが、ポケットの中でにぎにぎしても案外温かくならない…という経験はないでしょうか?
使い捨てカイロは熱源が小さいので、使い方によっては寒さが解消されないこともあります。
どのようにすると、効果的にからだを温められるのでしょうか?
お腹を温める
末端冷え性の時に説明した通り、からだは中心を優先的に温めます。
そのため、おなかが十分温かくなっていると、手足にも温かい血液が行き渡り、手足の冷えが徐々に温まります。
冷えが強いときはおへその上、生理痛などの時はおへその下がよいです。
おなかを温める時はなるべく皮膚から遠くにカイロを貼るようにします。
腹巻きの上くらいがよいかもしれません。
下着など肌から一枚分の薄いものの上だと熱くなりすぎてしまいます。
低温やけどのリスクがある他、汗をかいてしまい、それで冷えてしまうことにもなります。
腰を温める
腰も直接貼るのは避けた方がよいかもしれません。
腰はあまり脂肪が厚くない上、からだの中でも感覚の鈍い場所なので、低温やけどしやすいです。
また、表面だけが温まり、からだの熱が表面の方に集まってしまって、内側の方が足りなくなってしまいます。
腰痛のためにカイロを貼っても、筋肉が温まっていないとあまり効果がありません。
一番にいいのは、ズボンの後ろポケットにいれることですね。
仙骨のあたりが温まると骨盤内の血流がよくなります。
温められた血液が腰の方にもめぐって、内側から温まります。
肘の内側に
手先に向かう血液を温めるので、指先の冷えによいです。
また、のどや鼻によい経穴である尺沢がありますので、風邪かな?というときに予防になります。
膝の裏側に
足先を温めたい場合には、膝の裏側がよいかもしれません。
ここは下肢にいく動脈が通っていますので、足が温まります。
委中という重要な経穴があり、むくみなどにもよいです。
首の付け根の下
脇の下の高さの、首の付け根の下あたりを温めると、風邪予防になります。
肩凝りにもよく、からだが楽になります。
首に貼ると頭がのぼせてしまったりもするので、マフラーやネックウォーマーを使った方がよいです。
冷たくなっているところに直接貼るより、場所を工夫する方が温まりやすくなります。
うまく活用して冬の寒さから身を守りましょう。