女性のための鍼灸院 すばるのブログ

横浜市港北区大倉山。静かな町の片隅にある鍼灸院です。鍼灸を通して、妊活、美容鍼、更年期などの女性のお悩みに取り組んでいます。

風邪をひいてしまったら、養生が大事です。

これまで、風邪のひき始めの対処法、風邪の予防法について、説明しました。

それでも、残念ながら発病に至ることが多いのも、風邪の特徴のひとつです。

風の邪ですから、経過が早いのです。

タイミングを逃すと、すぐ次のステージに行ってしまっているのです。

予防は大事ですが、ひいてしまったら諦めるしかないのでしょうか。

 

風邪をひいて、熱が出て寝込んでしまったら、からだが自らの力で風邪と戦うのを邪魔しない・食料や武器を供給する。そんなスタンスで養生を心がけることが大事です。

寝込むほどひどい体調の時に積極的な行動はなにもできません。テレビを見るのもつらいほどです。

ある意味、からだが強制的に余計なことをさせないようにしているのかもしれません。

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 熱を無理に下げない

 常に一定を保っている体温が上がっていることには意味があります。

体温を上げることでウイルスの増殖を抑え、白血球の活動を促すといわれています。

ただし、40℃以上の高熱が続いたり、ぐったりして体力の消耗が激しい時、熱さがつらくて眠れない時などは解熱剤を利用することも必要です。

ひとり暮らしだと買い物に行かなければならない時もありますので、一時的に熱を下げたい時もあるでしょう。

ですが、ちょっと仕事のメールを確認したいとか、ラインのやり取りをしたいからとかいうような緊急を要しないものは極力取りやめて、からだを休めてください。

 

体を適度に温める

 寒気のある時はからだを温めます。熱が出ている場合は冷えない程度に布団をかけます。汗をかいているのに厚い布団にくるまると熱が抜けず苦しいうえ、発汗が余計に促されて体力を消耗します。

風邪のひき始めとは違い、熱が出ていると何もしなくても汗をかきやすいからだになっていますので、無理に汗をかく必要はないです。

 

無理に食べない

 風邪の時には栄養をとらなくちゃ!と思いがちですが、食欲がなければ無理に食べる必要はありません。

食べることで体力を消耗しますし、胃腸が弱っている場合も多いので、胃腸に負担をかけないよう、栄養価の高いもの、辛いもの、甘みの強いもの、冷たいものは避けます。

焼き肉とかカレーなどは止めて、梅干を入れたおかゆのような、消化のよいものを摂る方がよいと思います。

ミントやかんきつ系のさわやかな香りのするものもおすすめです。

 

水分を取る

 汗をかくので、食欲がなくても水分は取るようにします。

冷たい飲み物は気持ちいいかもしれませんが、ゴクゴク飲むほどたくさん摂ると胃腸に負担がかかります。

スポーツドリンクなどは常温で飲むのがよいです。

りんごやみかんなど、フルーツなら噛む間に冷たさが和らぎ、口の中もさっぱりするのでよいかと思います。

 

治りかけの時に無理しない

 熱が下がり、起き上がれるようになっても、戦いの後のからだは弱っています。

ここで無理すると、熱がからだに残り、咳がなかなか治まらなかったりして、すっきりしない状態が長引いてしまいます。

早く元の生活に戻りたい時ですが、熱が下がった=治ったとは考えず、1~2日はからだにお疲れさまとねぎらうようなつもりで、安静を心がけてみてください。

たんぱく質など、滋養のあるものを少しずつ摂っていくように調整します。

プリンなど、いかがでしょうか。

 

残念ですが、風邪を治す薬はありません。

からだに備わっている、自分の力に委ねるのみです。

より早く、後を引かずに回復するために、ちょっとでも役立てられたらさいわいです。

 

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