脈で妊娠がわかる!?
鍼灸治療では、両手首の脈を診ることで、治療に必要なさまざまな情報を得ます。
などなど。。
また、同じ人でもいつもと違うときは気を付けてみます。
そんな治療に欠かせない脈診ですが、ちょっと変わったことがわかるときがあります。
それが表題のとおり、妊娠したときです。
着床すると、脈が「滑脈」という状態の脈に変わる、と言われているのです。
滑脈とは、滑らかに流れ、くりくりして力強い脈状をしているのが特徴で、古典には「お盆に玉を転がした様」と記述されています。
湿のあるときにも確認される脈とされていますが、妊娠すると現れる脈として有名(?)です。
そして胎盤が形成される安定期に入る頃に消失し、普通の脈に戻るといわれています。
ですが実際臨床ではそんなにはっきりと、おぉっ、滑脈になってる!みたいなことはあまりないかなーと思っています。
普通の時の脈と比べてちょっと変わってきてるかも?というくらい。
もうひとつ、赤ちゃんが男の子か女の子かがわかる、と言われています。
右手首の脈が左より強いと女の子、逆だと男の子だと、言うんですね。
これは陰陽の考え方に従った説で、陰陽では左が男、右が女だとしているからです。
これはなんとなくですが、当たっているように思います。
とはいえ、現在はエコーの画像解像度も進んで、早い段階から性別が分かるようになりましたが。
脈診は単純ですが奥深いもの。
細かい見方を追求していくのは、一生の課題になります。
安定期にはいる頃に普通の脈に戻る