つらいニュースを目にした時。。
昨日から、たいへん悲しいニュースが報じられています。
テレビは事件の規模が大きいほど、たくさんの時間を割いて報じます。
同じ映像を何度も繰り返し流したり、関係者にインタビューしたり、様々な意見を交わしたり。。
きちんと正しい情報を得ようとして、まめに情報をチェックするというかたも多いかと思います。
ですが、つらいニュースはこころにダメージをもたらすこともあります。
- 気になって、テレビ、ネット、SNSなど様々な媒体のニュースを探してしまう。
- 被害者やその関係する人たちの気持ちを推しはかり、自分もつらい気持ちを感じてしまう。
- ニュースに関係ない場所でも、身近に見かけた物事や人物と重ねて考えてしまう。
- どうしてこんなことが、と自問自答してしまう。
こんなことを繰り返していると、自分も落ち込んできてしまい、なにをしても楽しくないという状況に陥ってしまいます。
さらに、何もできない自分を情けないと思ったり、無力感にさいなまれたり、自分を責めてしまう気持ちがおこったりして、自分のこころを傷つけてしまいます。
そんな時は、少し情報媒体から距離を置くべきではないかと思います。
特にテレビやSNSは、気持ちの整理がつく前に次から次へと映像やニュースが飛び込んでくるので、選択する余地がありません。
見てしまった画像、読んでしまった文章は、頭から消し去ることは難しいです。
距離を置くからといって、無関心であるということではないのです。
目を背けることに罪悪感を感じる必要はありません。
ただ少し、情報量を整えて受け止める時間を設けようということなのです。
新聞など、題字だけ読むなど情報量を自分でコントロールしやすい媒体から少しずつ読んでもいいですし、ひと段落してから読んでもよいと思います。
そして、業界の関係者や有志の方が立ち上げたクラウドファンディングに参加するなど、できそうなことはやってみてもいいし、あのニュースつらかったね、と気持ちを分かり合えそうな友人と話をしてみるだけでもよいと思います。
ニュースでなければ知りえない悲しい出来事に、自身が直接できることはほとんどありません。
気持ちを重ねてしまうかもしれないけれど、当事者でなければ理解できない感情もあるのではないでしょうか。
人生をできるだけ充実させて、身近な人たちの幸福に少しだけでも寄与できれば、というのが生きている人間の目指すことだと思います。
ニュースに関係なくても、自分の周りで自分ができることはきっとたくさんあります。
何もできないわけではない。
そう思って周りを見渡してみることが、ニュースをきっかけにできることの初めの一歩ではないかな、と思います。