PMSは我慢しないで、きちんと治そう!
生理の始まる1週間から10日ほど前から、様々な不快な症状が現れる方がも多いのではないでしょうか。
月経前症候群(PMS)とよばれる症状で、生理が始まるとケロリと治ってしまうことがほとんどです。
まるで、その間だけ自分ではない誰かにからだが乗っ取られたような、コントロール不能の、本当の自分とは違うような感じになります。
誰かが自分のからだを使って暴れている。。
激しい感情の起伏や、ミスが増えたりなどで周りの人たちを戸惑わせることもあります。
信頼を失うような事態になれば、病気ではないからとは言っていられません。
生理が始まれば収まるからとそのままにしないで治療することは、自分だけではなく周りの人たちのためにも必要なことです。
PMSの症状とは
からだの症状
- お腹が重い、鈍痛
- 胸が張って痛い
- 眠くなる
- 肌荒れ
- 食欲が増す、甘いものが食べたくなる
- 便秘
- 肩こり
- 頭痛
- めまい
精神的な症状
- イライラが激しい
- 物事が決められない
- 思考力が落ちる
- 物忘れ
- 落ち込み
- 涙もろくなる
- 不安感
婦人科では、PMSが排卵後のホルモンの変化にともなって起こることから、低用量ピルの服用や、精神症状が重い場合は抗うつ薬などが処方されたりします。
ただ様々な症状が重複しているので、何種類もの薬を飲むことになる場合もあり、それに抵抗を感じることもあるかもしれません。
一度の治療で複数の症状に対応できますし、薬の服用もありません。(薬の服用が問題だということではありません。)
生理に関わる症状というのは、やはり血に関する問題と考えます。
最終的には脈診で決めますが、肝虚証のことが多いです。
肝虚熱証は、血が不足することで余計な熱がからだの中に発生している状態なので、熱による症状が出やすいです。
つまり、イライラした気持ち、頭痛、胸のはり、食欲が増したりなどです。
急に子宮に血が集まるので、症状も激しいことが多いです。
イライラして泣きわめいたり、夫や彼氏さんにあたってしまったりして、相手を疲弊させてしまうこともあります。
冷えが強い肝虚寒証になると、イライラのように外に発散する気力がないので、落ち込みがひどくなったりします。
死にたくなることもあるので、軽く考えることはできません。
治療ではこの肝の虚を補う治療と合わせ、頭痛や腹痛など出ている症状を緩和する治療を行うことで、PMSを改善していきます。
わりと効果の出やすい症状でもありますので、お悩みの方は一度ご相談いただければと思います。