しゃっくりを止めたい!どんなことをしていますか?
突然始まるしゃっくり。
困りますよね~。。
しゃっくりってそもそも、なぜ起きるのでしょうか?
しゃっくりの正体は、横隔膜の痙攣です。
横隔膜は、かご状の肋骨の底を塞ぐように付着している筋肉です。
膜という言葉がその名称についていますが、脳の制御で自ら伸縮するのですね。
呼吸のために必要な筋肉で、横隔膜が縮むことで胸腔が広がって陰圧となり、肺が広がって空気が引き込まれる仕組みです。
筋肉なので、なんらかの刺激で痙攣する可能性があるということです。
こむら返り、まぶたのピクピクなどと一緒ですね。
横隔膜の痙攣発作、つまりしゃっくりの起こる原因は食事や会話など様々です。
原因が特にないことも多いです。
普通は数十秒~数十分で止まりますが、何日も続くこともあるそうです。
しゃっくりの止め方、いくつ知っていますか?地方によっての違いなどあるのでしょうか?調べてみるとおもしろいかもしれません。
・水を飲む
・驚かす
・舌を引っ張る
・袋で呼吸する
・耳に指を突っ込む
しゃっくりは舌咽神経、迷走神経、横隔神経が関係して起きるので、それらの神経を刺激することで、正常な活動にもどそうということです。
どれか試してみたことはあるでしょうか?
さて、鍼灸治療でもしゃっくりを止めることができます。
しゃっくりは吃逆(きつぎゃく)といい、東洋医学的には胃の気が逆流することで起こると考えられています。
胃の気の逆流は、通常飲食物を消化するために通常下へ向かって流れているの胃の気が、胃に寒や熱の刺激が入ることでその流れが反対になってしまうことでおこります。
この胃の気の流れを正常に戻せばよいわけです。
そのために利用できる経穴がいくつかあります。
・気海
おへその指2本分下
からだ前面の中心を流れる任脈上の経穴です。任脈の流れを整えることで、乱れた胃の気の流れを直そうとします。
・太谿
内くるぶしとアキレス腱の間
足にある経穴で、しゃっくりが治るって不思議ですね。
太谿は腎経という経絡上にある経穴で、腎経は足の裏に始まって足の内側を上行し、おへそのすぐ横をとおって鎖骨のつけねまでいく経絡です。
腎には納気(気をからだに納める)の働きがあり、気を降ろす作用が強いです。
その作用を利用して、上逆した胃の気を治そうとするのです。
・膈兪
肩甲骨の下端の高さで、背骨から指2本分外側
横隔膜にはりする訳ではありません、横隔膜に働きかけることができる経穴になります。
・天突
喉の下のくぼみ
舌咽神経への刺激が期待できる経穴です。
・巨厥
みぞおちから指1本分下
横隔膜への刺激が期待できる経穴です。
簡単に使える経穴は以上のものがあります。
実際にしゃっくりが出ている方に使ってみたことがありますが、止まったので効果はありそうですよ!
きちんと治療する場合は、胃寒があったのか、胃熱があったのか、また別の原因かを探って、それにともなった治療を行います。