スピッツのCDジャケットデザインを考察する7~「さざなみCD」「とげまる」
朗報です。
スピッツが次回の朝ドラの主題歌を担当することが発表されました。
久しぶりの新曲発表が朝ドラの主題歌とは…。
4月から毎朝スピッツの新曲が聴ける訳ですね!
そんなうれしいニュースにからみ、久しぶりにスピッツ関係の記事を上げてみたいと思います。
アルバムジャケットの話がまだ途中でしたので、続きを書きます。
12thアルバム「さざなみCD」:2007年10月10日リリース
このアルバムのジャケットは、福田利之さんというイラストレーターさんの書き下ろしです。
このタイトル部分は全体の真ん中の1/3で、横に広いイラストになっています。↓
どーん!こんなんなってます。
マサムネさんの書く詩のように、かわいくて、でもそれだけじゃない、不思議でちょっと不気味な味も混ざっている独特の世界観がスピッツに似合っていますね。
真ん中だけのジャケ写を見ると、太陽と海と砂浜に見えていたのですが、ある時、あれ?これライオンだ!と気が付きました。
他にも動物の顔があったり、ギターを抱えていたり、人の手も見えます。
そして、そのイラストの世界に飛び込んでいきそうな勢いの女の子の写真が真ん中に配置されているんだけれど、足がびよーんて伸ばされているんです。
スピッツのアルバムジャケットに女の子が登場するのはもはや定番になっているんですが、こんな加工は初めてですね。
でもこの伸ばされた足があることで、この子がこの不思議な世界に入っていく感じが出ているように思います。
CD収録曲も海や空をイメージするものが多くて爽やかな印象。
スピッツもなんとなくより自由な気持ちで作ったような感じがするアルバムです。
福田利之さんのイラストは、このアルバムの発売前にリリースされたシングル3枚にも起用されています。
懐かしいような、見たことないような、不思議で素敵なイラストです。
13thルバム「とげまる」:2010年10月27日リリース
- アーティスト: スピッツ
- 出版社/メーカー: A-hi Records
- 発売日: 2010/10/27
- メディア: CD
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「とげまる」とは、とんがってまるいという意味で、スピッツのイメージのことだそうです。
確かにそんな感じ。
ジャケットは、どこか小高い丘の上、たくさんのろうそくの中で女の子が空に浮かび上がりそうになっているところが描かれています。
ランダムに並べられたろうそくの明かり、朝焼けっぽい空の色など、幻想的な雰囲気です。
素敵、なんですが、ちょっとスピッツの持つひねりとかヘンな部分があまり感じられないのがさみしいかなーと思ったりもします。
ここがいかにもスピッツらしいってポイントがあまりないというか。
求めすぎかもしれませんが。
アルバム収録曲の半分以上がCM起用や映画の主題曲になっているという事情もあり、全体にリスナーよりになっているのかも?
どうでもいいポイントかもしれませんが、スピッツのジャケットに出てくる女の子はみな足が見えてない(写ってないか、ズボンはいてる)ってところ、とても好きです。
ハチミツでひざが見えてるくらい?
女性に色気を求めていない感じがいいなと思うのです。
色気を引き出さなくても、女の子はこんなに魅力的に見せられる、ということを感じられるんですよね。
ありそうでない目線ではないですか?スピッツは男性グループなのに。
そういうところもまた、スピッツの魅力に通じていると思います。