女性のための鍼灸院 すばるのブログ

横浜市港北区大倉山。静かな町の片隅にある鍼灸院です。鍼灸を通して、妊活、美容鍼、更年期などの女性のお悩みに取り組んでいます。

水は、1日2リットル飲んだほうがよいのか?

ダイエットに効果的とか、健康になるということで、たくさんお水を飲むことを心がけている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

水はからだに不可欠ですが、摂り方には少し注意が必要です。

水を飲まない方がいい場合もありますし、よくない飲み方もあるからです。

 

水は、一人あたり一日2リットルくらい必要です。

だから2リットル飲む必要があるかといえばそうではありません。

水分は食事から1リットルくらい摂れており、からだの中での代謝産生物として300mlくらいの水分が得られますので、飲料水としては1リットル程度飲めばバランスがとれます。

特に日本の食生活は食事に含まれる水分が多いので、自然とたくさんの水分をとっていることになります。

水分が足りないときは喉が乾くという感覚がアラートとしてありますから、喉が乾いたな、というときに水分をとれば問題はありません。

 

水分をとらない方がよい場合

冷えているとき

水は常温でも体温より低いので、水を飲んだらいったん内臓が冷やされてしまいます。

冷たい水ではなおさら冷えが強まります。

冷えた水は内臓を通る血液も冷やし、からだとしての冷えの原因になります。

冷えているときは体温の維持にエネルギーを向けなければならないのに、さらに冷やすものが入ってきたら、余計冷えますね。

冷房の効いた室内で冷たいものを飲むのはよくないです。

 

食事中

味が濃かったりすると水を飲みたくなりますが、そういう自然な欲求は問題ないです。

特に喉の乾きを感じてなかったり、ガブガブたくさん飲むと消化液が薄まって消化が悪くなりますし、せっかく温かいものを食べても冷えてしまって胃腸の働きが鈍ってしまいます。

 

脱水を起こしかけているとき

脱水症状のときは、水を飲むと吐いてしまいます。

少し塩分の入ったものでないと電解質の浸透圧が狂ってからだが受け付けないのです。

そのため、暑く汗をたくさんかいたときは、水と一緒に塩分を摂る必要があります。

 

水分の摂り方

食べ物から摂る

さきほども書いた通り、食べ物から水分を摂るとからだに負担がかかることなく自然に吸収することができます。

食べ物としての水分は温かいものが多いのもよいポイントです。

果物は水分が多いですが、糖分も多い上、冷やして食べることが多いので、たくさんは食べない方がよいと思います。

また、アルコールはかえって脱水を起こします。

喉が乾いたときのビールは美味しいですが、水分が補われているわけではないと考えた方がよいです。

 

一気飲みしない

水分を摂るときは、少しずつ飲むのがよいです。

なるべく温かい方がよいですが、暑いときは必要以上に汗をかくことになりますので、そのようなときは常温で。

朝起きたときに少し白湯を飲むと、からだが温まり、胃腸も動き出します。

 

喉が乾いたときに飲む

前述の通り、水分量が少ない場合は喉が乾きますので、そのときに水分をとればよいです。

夏の暑い時期などは、喉が乾いたときにはもうかなり水分が失われていることもありますが、通常はそんなに先回りする必要はないです。

 

水をたくさん飲む健康法は、乾燥した風土で、食事内容も異なる欧米であれば有効かもしれません。

日本は、乾燥するといっても真冬の太平洋側の地域で限られた状況で、真冬であれば蒸散する水分量もあまりありません。

必要以上に水を飲んでも尿として排出されるだけで、腎臓に余計な仕事をさせるだけです。

塩分や糖分が多い食事と合わせて水を摂ると、余分な水分が排出されずらくなり、むくみや高血圧の原因となってしまいます。

 

なにかひとつのものだけをたくさん摂るのは、水に限らず健康法とは言い難いと思います。

自分のからだがきちんと正しい反応を示してくれるよう日々無理なく過ごすことが、健康法と言えるのではないでしょうか?

 

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