うまくいかない時もある。けど大丈夫。
2月も終わりに近づくと日差しも力強くなり、日も延びて夕方も明るくなってきます。
お天気も、関東だと晴ればかりだったのが、雨や曇りの日も何日かごとに訪れるようになります。
季節は春に向かい始めています。
春は陰が弱くなり、陽が旺盛になっていく時期で、陽が旺盛となる夏になります。
その後秋が来て陽は弱まり、陰が旺盛になっていき、陰が旺盛な季節の冬がきます。
陰陽は絶え間なく入れ替わってめぐってきます。
この量的変化を陰陽消長といったりします。
陰と陽、どちらも常に変化しながら調和して存在しているのが自然な姿という訳です。
これは東洋における自然哲学の考え方で、その応用のひとつが東洋医学となるのですが、いろんなものすべてに当てはまる原理原則的なものとされています。
例えば、前回人の寿命は60年を陰と陽で2回の120年ということについて書きましたが、その最初の60年の中にも陰陽があります。
子どもの時期と老齢期が陰で、成人した20~50歳くらいまでを陽と考えます。
さらにまた、人の性質も陰陽に分けて考えることができます。
物静かな人は陰、活発な人は陽とかですね。
女性は陰、男性は陽という分け方もあります。
このように考えると、陰と陽どちらも大事なはずなのに、世の中的には陽ばかりよしとされているように思います。
元気で仕事もできる、コミュ力も高い人が素晴らしく、歳を取ったり、引きこもりがちの人はダメ。
生産性がない、なんて言葉もありました。
しかしながら、人生ずっと陽でいることはできません。
陰があるから陽になれて、陽であったから陰になる。
その繰り返しな訳です。
また、たとえ陽の人たちばかりが集まっても、その中にまた陰陽が存在するわけですから、結局誰も残らない、ということになってしまいます。
それに陽ばかりでは、炎上しますし。↓
それならば初めから陰陽の調和を目指していく方が、結果的には自分も救われるし、全体の利益になるはずなんですね。
陽のエネルギーは、陰に対して向けられるべきではないかなーと、思います。
さて、先ほど述べたように人生を年齢的にみての陰陽もありますが、人生のいい時悪い時も、陰陽消長のひとつと考えることができます。
生きていると、すごく活躍できたり充実した時期もあれば、何をやっても結果が出なかったり、地味な作業に従事せざるを得ない時期もあります。
ネガティブな時というのは、それがずっと続くように思ってしまい、絶望的な気持ちになってしまいがちです。
しかし、陰陽のセオリーでみれば、陰がずっと続くことはありません!
陰の時期は人生の冬と言えます。
冬には冬のすべきことがありましたね。↓ subaruhari9.hatenablog.com
やがてめぐってくる春のために、自分を充実させるのが、ついてない時にやるべきことなんです。
春に花を咲かせるには冬にエネルギーを貯めておくことが必要なように、活躍できる時期が回ってきた時にちゃんと動けるよう、勉強したり、人と仲良くなっておくことが大事なんですね。
ただ人生の冬は、季節と違って人類全員同じタイミングではやってきません。
なので、人と比べてしまいがちですが、活躍している人にも冬の時期があり、その人にはまたこれから冬がやってきます。
この頃何をやってもうまくいかないなぁと落ち込んでいる人は、そこで腐らず、やれることを粛々とこなしていっていれば、必ず春がやってきます。
だからきっと大丈夫です。