よい鍼灸院の見分け方
鍼灸院に治療に行くということはあまり馴染みがないため、よい悪いの判断が客観的にできない事があると思います。
自分の鍼灸院がいい鍼灸院と言い切るつもりはないんですが、ちょっと疑問に思ったけどこんなものかなと我慢して通っていたというお話を聞くことも時々あり、初めからそれはおかしいとわかっていればと思うことがありました。
勇気を出して鍼灸を試してみたのに、ネガティブな印象だけが残ってしまっては残念です。
そういう不幸な鍼灸との出会いを避けられればいいなと思います。
よい鍼灸院と思うことをまとめてみますので、鍼灸院選びの参考になればさいわいです。
清潔感がある
設備が最新でピカピカでなくても、整理整頓ができてる、掃除が行き届いているというところはちゃんと患者さんを迎えようという気持ちが伝わってきて、いいように思います。
治療を行う環境として、衛生に気をつけていることがわかると安心です。
話を聞いてくれる
自分が今どんな症状で悩んでいるのか、しっかり聞いてくれるときちんと治療に取り組んでくれるという安心感があります。
典型的な症状だと、問診票などみただけで治療方針を決めることができる場合もありますが、やはり人それぞれみんな違うので、思い込みでの治療にならないようにするためにも話を聞いて確認する姿勢があるとよいと思います。
疑問に答えてくれる
はりきゅうはわからないことだらけだと思うので、治療にあたっては不安なことがいろいろあると思います。
どうしてそうするのか、今痛かったけど大丈夫か、そういう疑問は確認していただければよいと思いますが、それに答えてくれると安心できますね。
東洋医学の話からしないとなかなか説明できないこともありますが、できるだけわかりやすくお話できるようにしたいと考えています。
不快なことはしない
残念ですが、たまに胸を触られたことがある等の嫌な体験をされた方がいらっしゃいます。
男女の区別なく、ほとんどの鍼灸師さんは真剣に患者さんの治療に取り組んでいますが、おかしな鍼灸師がいることもあります。
胸や下腹部に触らなくても鍼灸治療はできますので、おかしいなと思ったら断ってください。
とても痛い、熱い治療をしない
最近の鍼灸の学校では、痛くないよう、熱くしないよう実技で練習しています。
長い間そのやり方で実績を積んできた先生もいらっしゃると思いますが、冷や汗が出るほど痛かったり、熱いのを我慢することはありません。
これを我慢すれば治ると思って耐えていた、とか、初めて行ったはりの治療が痛くてずっとはりは避けてたとの話を伺うことがありますが、とても残念に思います。
痛い、熱い治療が必ずしも悪いということではないのですが、ネガティブな思いを持つようであれば、我慢しないでほしいと思います。
通院を強制しない
通院回数について、この症状だと何回で治る、と初回に断定することはなかなか難しいです。
ですが、目安は確認してよいと思います。
それを踏まえた上で、通院について相談できるのがよいです。
仕事が忙しいとか、そんなに予算がないとか、患者さんの都合をなるべく優先して治療計画を一緒に考えてくれるとうれしいですね。
基本的なことが多くなりましたが、いかがでしょうか?
はりについてネガティブな印象、体験を持った過去がある方が案外多いので、それは残念だと思っていました。
そういうことがあってもそこで終わらせず、いい鍼灸治療に出会っていただけたら嬉しいです。