頭痛を感じる場所とツボ
疲れた時、風邪をひきそうな時、生理の前、お腹の調子が悪い時、なぜかわからないが痛い。。
頭痛は頻繁に起こる、思い出したように痛くなる、周期的にやってくる、などその出方も様々です。
誰もが一度はその痛みに苛まれたことがあるのではないでしょうか?
実際、頭痛がお悩みの患者さんは多いです。
頭痛に対しては、鍼灸治療がよく効きます。
治療ではもちろん全身治療があってなのですが、頭痛に効くとされるツボ(経穴)もあわせて使います。
頭痛に効くツボとして、いろいろなサイトで紹介されているのも見かけます。
でも、頭痛はその痛みのあるところによって使うツボが変わります。
そのため、痛む場所に合わせて経穴を選ぶ必要があります。
顔には陽の経絡が集まっていると説明しましたが、↓
頭にも陽の経絡がいくつかめぐっています。
頭をとおる経絡はどれも長くて、たどっていくと足まで流れています。
胃経は、小鼻からいったん髪の生え際の角までのぼったら、下降しておなかを通り、もも、膝の外側から足の人差し指まで流れていきます。
胆経は、眉毛の外端から側頭部をいったりきたりしてからだの脇を通って、足の薬指まで流れていきます。
膀胱経は、目頭から頭をとおり、首、背中、腰、腿の後ろ側、ふくらはぎを通って足の小指まで流れていきます。
治療は、痛みの出ている場所を通っている経絡上の経穴を使うのがよいのです。
つまり、
前頭部に痛みがあるときは、胃経の経穴を
側頭部に痛みがあるときは、胆経の経穴を
後頭部に痛みがあるときは、膀胱経の経穴を
使うと効果的というわけです。
その経絡のどの経穴でもよいわけではなく、頭痛を取るのによいところを選ぶ必要があります。
頭痛は熱の停滞が原因であることが多く、その時は熱を捌くのによい経穴を使って熱を抜くと改善していきます。
それらの経穴はだいたい足にあります。
また、頭はからだの端にあるので、治療はその反対側、つまり足を使うとよかったりします。
ただ、頭痛の場所と原因などによって経穴も変わってくるので、これがおすすめのツボだよ、とおすすめするのが難しいんですね。