初恋の嵐「初恋に捧ぐ」を聴きました。
初恋の嵐、というバンドをご存じでしょうか。
2002年にメジャーデビュー予定でしたが、ヴォーカル、ギターの西山達郎氏が急逝してしまい、録音済み音源での1stアルバムのみリリースされた、現在は活動停止中のバンドです。
2012年にリリースされたスピッツの「おるたな」というアルバムに、彼らの曲「初恋に捧ぐ」がカバーされたことで少しずつ知られるようになっています。
この曲をいいなと思っていたことと、草野マサムネさんMCのラジオ番組で「真夏の夜の事」という曲がかけられてそれも印象的だったので、いつかアルバムを聴きたいと思っていたんです。
2002年のアルバムなので中古のCDをBOOK・OFFなどに寄る度探していたのですがやはり見つけられなかったので、とうとう新しいのを買いました。
廃盤になっていなくてよかった。。
ライブ音源を集めたもう一枚のCDをセットにして再販売されています。↓
表題作の「初恋に捧ぐ」から始まって全9曲、とてもよかったです。
バンドの音はシンプルながらも厚みのあるロック。リズム隊はしっかりしてて、ギターはバリエーションある音、好み。
古くさい感じはしないけど、最近こういう純な感じのロックはあんまりないかも。
駆け抜けるような「初恋に捧ぐ」「No Power!」を始め、ずっしりしたロック、美しいバラード、圧巻はやはりドラマチックで切ない「真夏の夜の事」。
なんというか、突っ走って、立ち止まって、ぼんやりぐるぐる思いをめぐらせて、そういう若さの行き場のみつけられないような熱があふれているという感じの歌詞と曲。瑞々しいアルバムでした。
初恋、どういう意味でこの言葉を使ったのかな、などと思いを巡らせてもいます。
ここから、いろんなことが始まるのかもなぁ。
1回聴けばいいやってCDも少なくないですが、この「初恋に捧ぐ」はリピートしていいきたい感じ。
それに、スピッツのカバーとオリジナルを聴き比べるのも楽しいですね!
かなり正確にコピーしているのに、スピッツがやるとスピッツの音になるからおもしろい。
マサムネさんの声がスピッツらしさを決定づけてはいるんですが、リズム隊の音がさりげなく手が込んでたり、コーラスが入っていたり、ギターの音がやっぱりテツヤさんの音だったり、しています。
スピッツ好きってところから、知らなかったいろんな曲やバンドに触れられるのは楽しいことですね。
そういう出会いを大事にしていきたいと思います。
スピッツのカバーはこのアルバムに。↓