女性のための鍼灸院 すばるのブログ

横浜市港北区大倉山。静かな町の片隅にある鍼灸院です。鍼灸を通して、妊活、美容鍼、更年期などの女性のお悩みに取り組んでいます。

思春期と更年期

人生においていろんなステージがありますが、体調などの変化が現れやすい時期としてよく知られているのが思春期と更年期になるかと思います。

 

思春期は、成長ホルモンや性ホルモンの分泌が活発になり、ホルモンバランスが不安定になることで訳もなくイライラしたりします。

 

子どもから大人へ変化していく時期であり、自我が確立することで自分と他人との違いを認識し始め、自意識が過剰になるし、周りが見えてくることで、受け入れなくてはいけないことを認めなくてはいけなかったり、自分の考えをうまく表現できなかったり、様々なことに心が乱されたりもします。

 

体調についても、子どもによっては起立性調節障害を始め、過換気症候群や頭痛など、自律神経の乱れからくる様々な不調が現れやすくなります。

こころの悩みが原因不明の体調として現れることもよくありますし、ストレスがいじめなどの問題行動として吐き出されることもあります。

 

自分の立場も親の庇護下にあり、愛情を求める気持ちと自立したい気持ちがぶつかり合います。

 

そんな心身の不安定さを抱えながらも学校生活や受験を乗り越えなくてはならず、なかなかハードな時期なのではないでしょうか。

 

一方、更年期もしんどい時期です。

こちらは逆に閉経などで性ホルモンが急に減少することによって様々な不調に悩まされます。

ホットフラッシュや多汗などがよく言われますが、胃腸の不調、関節痛、動悸など、全身に症状が出ます。

また、精神的に不安定になりやすいということもあります。

そしてその個人差が大きく典型症状を決めることは難しいです。

 

こころが不安定になるのは、ホルモンバランスが乱れるからだけでなく、子どもが進学や就職で家を出ていったり、体調がすぐれないことによって今まで通りにからだが動かないことなども原因になります。

社会的な責任も増す時期でもあり、芸能人や知人の病気の話なども気になる時です。

 

思春期と更年期は、人生の春と秋にあたると考えると、季節の変わり目という点は似ていると言えます。

60歳代の方で元気な方が多いのも、ホルモンが少ないことで体調が安定し、また人と比べることが少なくなってきてやりたいことが素直にやれる環境になり、小学生のような元気さが戻ると考えることができるかもしれません。

 

思春期の子どもが急に機嫌を悪くしたり、体調を崩してしまうことも、更年期の反対のことが起きてるんだなと考えると案外受け止めやすくなるのではないかなと考えたりします。

また、更年期の気分の落ち込みなども、青春時代の小さなことに心が動かされた時期と似てると思えば、そういうことがあってもいいのかもと思えるのではないでしょうか。

 

思春期を過ぎれば、心身ともに充実した大人として社会で活躍することができますし、更年期を過ぎれば穏やかで楽しい初老期を迎えることができます。

 

もちろん家庭環境や社会的立場で思うようにいかないことも多いですが、変化の時をうまくやり過ごしていけたらいいなと思います。

 

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