他の人から言われて気づく、鍼の効果とは。
鍼灸治療の効果は、肩こりなど自覚しやすいものもありますが、体質改善などは少しずつ変わっていくので、わかりにくい場合もあります。
それでも、朝起きるのが楽になったとか、はりをした日はよく眠れるとか、それぞれ感じ取られた体調の変化をお話しいただくこともあります。
この他に、意外なところから鍼灸の効果を知ることがあります。
それは、家族や友人、職場の人などから、「最近、顔色がイイね」と言われることです。
鍼灸に通っていることを伝えていない相手からも、そのように言われるそうなのです。
あえてそのことを伝えるということは、ぱっと見た印象がこれまでとよい方向に違っているのだと思います。
これはどういうことなのでしょうか。
血行がよくなる
鍼灸治療によりからだの血流が改善されますが、それが顔にも表れて、それまでよりも血色のよい顔色になっているのだと思われます。
また、目の疲れなどが改善することにより、目がぱっちりと開くようになります。
自覚的にも視界が広がるような感じがします。
そのため、表情がしっかりした、元気な印象を与えるのだと思います。
痛みなどからの解放
鍼灸治療により、これまで悩んでいた不調による痛みやだるさといったつらさが和らぐことで、気持ちに余裕ができます。
からだが楽になり、不調と戦ってきた緊張感がほどけた結果が、表情に出るのだと言えます。
よくなっていく喜び
頭痛持ちの方など、もうずっとこのまま痛みと付き合っていくのだろうかとあきらめにも似た気持ちになっている場合もあります。
それが痛みのない日があったり、軽くなってきたりすると、治るんだという前向きな気持ちを取り戻すことができます。
そのうれしい気持ちが、顔を明るくするのかもしれません。
リラックスできている
痛みの緊張から解放されるだけでなく、からだ全体がリラックスして睡眠や食事がしっかりとれた結果、疲れが取れてスッキリしているのが、顔に表れるのではないかと思います。
顔色とは、血色だけでなく、気持ちも表れてそれが全体の印象になります。
つまりからだ全体の状態も表していると言えるのではないでしょうか。
顔色が悪い、という不調で鍼灸治療にいらっしゃる方はいませんが、結果として顔色がよくなって他の人に対する印象がよくなるというのは、鍼灸治療の意外なよい点なのではないかと思います。