肺の弱い人の特徴とは
10月から始まった朝ドラ「まんぷく」ですが、11回目にして主人公の姉である咲姉が結核を患って亡くなってしまいました。。
抗生物質が一般的に治療に用いられるまで、結核は日本の死因ベスト3に入るくらい、恐ろしい病気でした。
感染症の克服は、20世紀の偉業のひとつではないでしょうか。
とはいえ、エボラ出血熱やSARSなど、急に流行し始めることもあり、根絶の難しさは課題として残っている訳ですが。
五臓のうちの肺が虚した場合の、一番重い例のひとつかもしれません。
結核にかかった人の皮膚は、透き通るような白い色になるそうですが、肺と同じ五行の色は白ですので、その特徴が現れるようです。
結核は大変な病気ですが、肺が虚しやすいタイプの体質を持つ方、つまり肺虚タイプの体質というものがあります。
からだが弱った時、肺の機能に障害が出やすいタイプともいえます。
そんな方の特徴とは
- 風邪ひきやすい
- 皮膚の色が白い
- 体毛が濃いめ
- 肌が弱い
- 子どもの場合、肩背部に産毛が多い
- ちょっとネガティブ
- 運動に向いてる
このような傾向がみられます。
肺についてはこちらでも↓
風邪をひきやすい
肺は発汗による体温調節機能を担っていますが、イメージとして窓をこまめに開け閉めして、適度に陽気を外に発散させることで室内を適温に保っているような感じです。
肺虚タイプの人は、この窓の開け閉めがうまくいかず、陽気を発散しすぎてからだを冷やしてしまいがちになります。
そのため、風邪をひきやすい傾向にあります。
肺のつかさどるのどや鼻も弱く、傷めやすいです。
また、秋の冷えに弱いです。
皮膚の色が白い・体毛が濃い
皮膚の色が白いのは、肺と同じ五行の色だからですが、からだの表面を防御するメラニン色素が少ないということでもあり、体表面が弱いことを示しています。
体毛が濃いのも、弱い肌を守ろうとした結果です。
からだの弱い女性に、色が白く産毛の濃い方がいますが、それは肌を少しでも守ろうとしているのです。
また、肌の色の白い人種の方は胸や腕の体毛が濃いことが多いですが、これも同じ働きです。
ネガティブな傾向?
気質の面では、嫌な目に遭った時など怒るより悲しくなる性格です。
肺は全身に気を巡らせる働きもありますが、肺が虚すとその働きが弱まり、気が巡りにくくなって気持ちがふさぎます。
そのため、五行での感情の分類が「悲・憂」になっています。
そして発散させることを好むので、愚痴としてからだからストレスを吐き出そうとします。
運動が好き
発散させることを好むということは、汗をかくことが好きです。
つまり、肺虚タイプの人は運動が好きな好きな場合が多いです。
からだを動かせば気も巡りやすくなりますから、肺の機能が助けられるという面もあります。
肝虚タイプの人はここまでやらないと気が済まない、という気持ちになりやすく、からだを壊してしまうまで頑張ってしまうことがありますが、肺虚タイプの人は、ただ体を動かすのが好きなので、無理をしません。
無理をしないのでけがをしにくいため、スポーツ選手向きです。
このように、東洋医学的な体質を知っておくと、病気の予防ややるとよいことなどがわかって、生活の助けになるのではないかと思います。
他の体質についても、また説明してみたいと思います。