めいぼ、めばちこ、ものもらい…に効くツボ!
この他にも、めぼ、めこじきなどという言い方もある、麦瘤腫という目にできるできもの。
まつ毛の毛根や目に油分を分泌しているマイボーム腺に細菌が感染し、腫れて膿がたまったものです。
目にできたニキビみたいなものですね。
これができると、目がごろごろしたり、かゆみが生じたりで大変不快です。
細菌感染なので、眼科に行くと抗生物質の薬を処方されることが多いかと思います。
このものもらいによく効くといわれているツボがあります。
大腸経という経絡上の「二間」です。
二間は五兪穴の栄穴が配されていまして、栄穴は熱に関係するので、腫れた熱を捌くのによいのかもしれません。
二間は、手の人差し指の親指側の付け根のところにあります。
指と手のひらの切り替わるところになります。
この病にはこのツボが効く、というとき、そういったツボを特効穴といいます。
自宅でツボ押し健康法などでよく紹介されることが多いです。
例えば胃痛には足三里などです。
治療の際ははりも使いますが、お灸がいいですね。
さらに、顔面の疾患全体的に使える「合谷」や皮膚病によい「曲池」を合わせて使うとさらに効果的かと思います。
いずれも手や腕のツボなので、自宅でせんねん灸など簡易的なお灸を使うことができます。
ものもらいができるのは、抵抗力が落ちていることが多いです。
抵抗力が落ちていると、細菌感染しやすくなるからです。
鍼灸院で治療する際は、そういったからだの状態も整えた上で特効穴を使い、その特有の効果がより発揮できるようにします。
麦瘤腫はものもらい、めばちこなど、15種類くらい呼び方があるそうです。
なぜ麦瘤腫に限ってこれだけの方言のバリエーションがあるのでしょうね。
にきびはにきびなのに。不思議です。