女性のための鍼灸院 すばるのブログ

横浜市港北区大倉山。静かな町の片隅にある鍼灸院です。鍼灸を通して、妊活、美容鍼、更年期などの女性のお悩みに取り組んでいます。

足のつりやすい季節です。

 明け方の足の痙攣、こむら返りについては以前も記事を書きました。

こむら返りは特に夏に起こりやすいので要注意です。

 

subaruhari9.hatenablog.com

 

なぜ夏にこむら返りが起こりやすいかというと、起こりやすい条件がそろっているからなんですね。

 

汗をかくのでからだの水分が不足しがち

水分が不足してくると、血液循環が悪くなります。

寝ていて使っていなくても、筋肉は収縮と伸長のバランスを取っているためニュートラルな状態を保てていますが、これはカルシウムイオンなどさまざまなミネラル(電解質)が働いているためです。

水分が不足してこのミネラルバランスが悪くなると、筋肉の動きがおかしくなります。

熱中症の症状にも熱痙攣というのがありますが、これも同じような理屈で起こります。

 

エアコンで足が冷える

暑いとエアコンをつけて寝た方がよい夜もあります。

しかし、家族との体感温度の違いなどにより、設定温度が自分が感じているより低めになっていると、足が冷えてしまいます。

水分不足で血液循環がよくないところに、冷えでさらに血行が悪くなります。

また、昼間にオフィスなどで冷えた環境にいると一日中足が冷えた状態になっている場合もあります。

 

暑さでのぼせている

熱は上昇する性質があり、体が熱いと上半身や頭に熱がこもります。

水分不足だったり冷えていたりして血行がよくないと、冷えと熱との交流が悪くなって上半身は熱いけど足は冷える、という現象が起こりやすくなります。

 

こむら返りを防ぐには、上記のことに気をつけることが大事です。

つまり、寝る前に水分をしっかり摂ることと、エアコンをつけて寝るときは腰から下に肌掛けをかける、ということです。

 

東洋医学ではこむら返りは血虚によって起こると考えますので、肝を補う食べ物を日ごろから摂るようにするのもよいかもしれません。

肝を補う食べ物は、酸味のある物、肉類、豆類など補血作用のある物などになります。

 

こむら返りになってしまったら、以前紹介しました経穴をもんだりしていただくのもよいですし、「芍薬甘草湯」という漢方薬を服用するのも効果があります。

漢方薬には珍しく、即効性があるそうなので寝る前に飲んでおいたり、痛くなった時に飲めるところに用意しておくとよいかもしれません。

 

とっても痛いこむら返り、なるべくならないようにしたいですね。

 

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