まぶたのピクピクが止まらない!
まぶたがピクピクけいれんしてうっとうしいと思った経験はないでしょうか。
なんの前触れもなく、不随意に始まります。
これは「眼瞼ミオキニア」という症状ですが、しばらくするとおさまります。
ストレスや疲れが原因とされますが、はっきりしてはいないようです。
長く続くことはないので、薬を処方されることもなく、あまり問題とされていないのではと思います。
鍼灸治療では、筋肉の引きつれは肝虚証のことが多く、肝を補う治療をすることで収まりが早くなるかと思います。
ストレスや過労と無関係ではないと思いますので、治療の他に心身を休めることが大切になってきます。
このけいれんがまぶただけではなく、頬やこめかみのところまで広がり、時々現れるような現象が続くとちょっと状況が変わってきます。
これは「片側顔面けいれん」という症状になります。
ながらく原因が不明でしたが、最近になり、目や耳の奥の動脈が、顔面神経に触れ、刺激しているために起こることがわかってきました。
間欠的にけいれんが現れたり、ずっと続いたりと、その程度は人それぞれですが、「眼瞼ミオキニア」がしばらくすると収まるのに対し、「片側顔面けいれん」はいつまでも続きます。
そのため、健康に直接影響がなくても、非常にストレスとなります。
けいれんが収まるような薬が処方されますが、それでもあまり効果がないと、動脈の圧迫を取り除く手術を行います。
頭蓋骨に小さな穴を開けて、顕微鏡を見ながら行う高度な手術になります。
神経や血管が密集している場所でもありますので、難しいのです。
そのため、手術を躊躇してしまう方も多いです。
鍼灸治療でも対応していますが、かなり時間がかかる印象です。
薬の服薬と平行して鍼灸を続けていくと、少しずつけいれんが出る頻度が減っていきます。
手術が不安な場合、鍼灸を試してみて、それでも芳しくなかったら考え直してみる、というのもよい選択ではないでしょうか。
鍼灸治療はリスクはありませんので、これでよくなったらもうけもの、くらいに思ってお試しいただけたらと思います。