女性のための鍼灸院 すばるのブログ

横浜市港北区大倉山。静かな町の片隅にある鍼灸院です。鍼灸を通して、妊活、美容鍼、更年期などの女性のお悩みに取り組んでいます。

つわりを少しでも楽に。

 つわりは、妊娠初期におこる、主に吐き気などの不調です。

まったく変わりなく過ごせる方もいれば、入院加療が必要になるほどの方もいるほど、個人差があります。

つわりの原因は、ホルモンの変化(HCGが急増)など言われていますが、はっきりと解明されていません。

人によっては出産よりつらい思い出になってしまっている方もいます。

それなのに、妊娠16週目くらいまでに治まるということもあるのか、つわりを取り除く治療は特にないのが現状です。

つわりは、

食べ物の臭いに敏感になる

おなかがすくと気持ちが悪くなる(いつもなにか口にしていたい)

気持ち悪くなるので食べられない

唾が常に口の中に溜まる

からだがだるくて仕方ない

など、症状も個人差があります。

東洋医学でもいろいろ考え方はありますが、胃に余計な熱と水が停滞している状態とみることができます。

下腹部に赤ちゃんが宿ることで熱がそこに集められ、その熱の影響を胃が受けるのだと考えられます。

吐き気というのは、胃の「和降」という食べ物を下(小腸)に送る働きが失調して胃の気が上逆してしまっている状態です。

また、余計な水(痰)が停滞しているので、それを吐き出したいとする現象ともいえます。

 そのため、胃の調子を整える治療が重要になってきます。

また、その時期は心包経という経絡が子どもを養うとされているので、心包経が働いています。

それを補うのに心包経上の経穴「内関」を使うと、つわりによいとされています。

内関に置き鍼をしたり、指圧したりするなどです。

漢方薬では胃の調子を整える働きのある「半夏厚朴湯」がよく効くようです。

とはいえ、つわりはある意味自然な現象なので、鍼灸治療で楽にはなることは可能ですが、消し去ることは難しいように思います。

あまりにつらく、食事もとれずにやせてしまうくらい状態の悪いつわりは、病院で点滴などの治療を受けるべきです。

東洋医学では脾虚寒証になっていて、陽気も少なくなっているので、そのままだとからだが弱ってしまいます。

つわりは仕方ないと無理せず、家事などもその間はご主人に任せたり、お仕事されている方も2週間とかまとまった休みを取ったり、時短にしたりなど会社と相談して休むことを検討しただきたいと思います。

妊娠がつらい思い出にならないといいなと思います。

 

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