春は新芽でデトックス
桜の開花宣言も発表されると、いよいよ春本番という感じがしてきますね。
大倉山の梅林は梅だけではなく、桜もキレイなんですが、もうすでに5分咲きくらいになっていました!
さて、春の味覚といえば、ふきのとうなどの春の山菜の天ぷらなど思いつくのではないでしょうか?
主なものを挙げてみると、
ふきのとう、蕗、タラの芽、こごみ、ワラビ、コシアブラ、せり、みつば、うど、菜の花、タケノコなど
があります。
いずれも春になると生えてくる新芽ばかりです。
そして独特の苦みがあるのが特徴です。
この苦みの成分は、植物にとっては新芽を虫や動物から守るという働きがあるのだと思いますが、人間にとっては恩恵をもたらします。
五行で言うところの苦みは「心」に属しており、心の熱が高まり過ぎないよう熱を冷ます働きがあります。
また、苦みは固め排出する作用があります。
からだから何かが排出されるということは、その分体温が下がるために冷える訳です。
それで夏はきゅうりやゴーヤなど食べるのがよいのですが、なぜ春に苦味のある野菜が必要なのでしょうか。
春の前の季節の冬には、おとなしく過ごしてエネルギーを貯めていました。
しかし貯めたものの中には、不要な物、害になるものも混ざっています。
それを春になって活動しようとするときに、からだから排出させて邪魔をしないようにするのに、山菜の苦味がうってつけなのです。
また、陽が旺気してくるので、それが高まり過ぎたり、からだが追い付かなかったりすると、心身が不安定になります。
その余分な陽気を適度に冷ますよう制御するのにも、苦味が働くのです。
ただ、夏とは違うのでたくさん摂る必要はありありません。
山菜を山盛りバクバク食べようという人はいないと思います。
春の香りを楽しむ程度の量で、よいのです。
普段使っている野菜とは違った、野性味あふれる春の味覚を楽しみながら、からだも整えてしまいましょう!