縄文展に行ってきた!
(狩りから稲作へbyレキシ)
と聞かれたら迷わず縄文土器と答えたい自分です。
なので、この国立博物館で開催中の「縄文-JOMON-展」にはぜひ行きたかったのですが、終了間際の今日、やっと行くことができました。
縄文時代、というと、毛皮を腰に巻いて槍を持って動物を追いかける、みたいな原始的なイメージも無きにしも、でした。
しかしこの美術展を見て、縄文時代の豊かな生活と高い文化レベルに驚かされました。
まずもう土器の造形と装飾がとてもすてき。
考え抜いたであろうデザインの美しさ。
文様の彫り込みの正確さや細かさ。
全体から溢れてくる力強い生命力。
否が応にも引き込まれます。
切手にも使われたことがある国宝の火焔土器は常設展で時々見ることができていたけれど、今回の展示では全方向から眺めることができ、細部もよくみることができました。
火焔土器が他にも複数あることも知らなかった。どれもデザインが違っていて見比べるのも楽しい。
土器はこればかりではなくて、いろんな形のものがありましたが、どれも丁寧な装飾が刻み込まれたり、盛り付けられたりしていて、全体の姿やバランスも美しく、稚拙や素朴などとは決して言えません。縄文土器という美術史の1ジャンルとして確立しています。
何人もの子どもが真剣にスケッチをしてたのが印象的でした。
土器とならんで有名な土偶も、豪華ラインナップ。
教科書で見たことある!というものが軒並み揃っていました。
人物像としては単純な造形なんですが、どれも全体のバランスがよく、特徴はおさえられていて、ただ単にシンプルなのではなくて、敢えてこの形に作ったという感じ。作品になっているんです。
他にも動物の形の土器、装飾品など様々なものが展示されていました。
衣食住だけでなく、生活に楽しみや感動をもって過ごしていたことが伝わってくるようでした。
展示点数も多く、とても見ごたえのある美術展で大満足。きてよかった!
今週末までなのですが、チケットは事前に買った方がよさそうです。
チケット売り場に長蛇の列で相当時間かかりそうでした。
この秋は他にも見たい美術展がいろいろあるので、これからも楽しみです。