脈で何を診ているの?
治療を始めるとき、最初に行うのが、患者さんの脈をみることです。
脈は、手の平側の親指の付け根から少し下、骨が外側に少し出っ張ったところに指を3本当ててみます。
片方の手で3ヶ所、両手で6ヶ所になります。
手首に近いところから、寸口・関上・尺中と呼びます。
寸、関、尺と略して言うこともあります。
そのひとつひとつ、あるいは組み合わせでからだの様々な状態を見ることができます。
脈を診て確認できる代表的なことをいつくか挙げてみます。
五臓の状態
6つの場所の組み合わせで、肝・心・脾・肺・腎のどれが虚しているかをみることができます。
例えば肝虚と判断する場合、左関上と左尺中の脈が虚しています。
虚しているというのは、非常にざっくりいうと、力を感じない脈のことです。
この脈が確認できて、病症やお腹や顔色などの他の状態も合わせて勘案して最終的に肝虚証と判断することができます。
速さ
速い脈を数脈(さくみゃく)といい、一呼吸に6拍以上の拍動をしている脈です。
熱のあるときに出る脈状です。
遅い脈は遅脈といい、一呼吸で3拍以下の拍動をしている脈です。
遅い場合は冷えがあります。
浮沈
触れてすぐ感じ取れるのを浮脈といいます。
浮いていて力があれば表か腑に熱があります。風邪のひき始めなどにもみられます。
浮いていて力のないのは虚証の一種です。
沈んでいる脈というのは、あてた指を押し込んで(力を込めて)はじめて感じられる脈です。底まで押し込んで感じられるのは血の停滞などの実があります。
中ぐらいの位置でとれたら、わりといい脈です。
これら遅数浮沈の四脈が、代表的な脈状になります。
この4つの脈状の他にも、細くて強い(弦脈)とか、滑らかでしっかり(滑脈)とか、渋っている、細くて消えそう、ネギをつぶしたよう、とか30種類以上の脈の種類が古典には出てきます。
さらに、七死脈といって、死の間際にみられる脈についても記載があります。
脈でからだの状態をみるようになったのは、皇帝など身分の高い人のからだを診るのに、御簾の向こうからでも見れるようにという理由もあるようです。
かつての医師は、暗殺の疑いという命のリスクを背負いながらその職務を全うしました。
東洋医学が命がけで発展してきたことを考えると、からだと向き合うその真剣さがわかるというもの?です。
早起きが苦手はダメですか…?
ひところ流行った「朝活」。
朝早く起きて自分のための時間を使おう、ということで、特に出勤前に英会話やヨガなどの習い事を行うことがメディアなどで紹介されていました。
「早起きは三文の徳」ということわざは、早起きすると心身にメリットがあることを伝えています。
生活のリズムをつけるためにも、朝はいつまでも寝てないで早く起きて活動するのがよいということは間違っていないことです。
また良質な睡眠をとるためには、朝日を浴びて夜メラトニンというホルモンが分泌しやすいようにすることが大事だといういうことが、わかってきています。
でも、睡眠時間は十分でも、どうしても早起きが苦手だったり、朝元気が出ない人もいます。
人によっては、無理に早起きしても一日中調子が悪かったりすることもあります。
どのような人が早起きが難しいのでしょうか?
疲れが溜まっている
これは言わずもがなです。一晩寝たくらいでは疲れが取れないので、からだはまだ休んでいたい訳ですから、早く起きることができなくて当然ですね。
逆に疲れが溜まっていることに気が付いていない、普段頑張りすぎてしまう人にとっては、朝起きられないことがひとつのアラートになります。
最近朝ダメだ、と思ったらからだを休めることを考えてみる必要があります。
からだが冷えている
布団が薄くて寒かった、という訳ではなく、体質的あるいは病的にからだが冷えている寒証(陽虚証)の人は、朝起きるのが苦手です。
この場合は朝が苦手なだけでなく、日中もうとうとしてしまう傾向にあります。
それは、からだを動かすもとである陽が不足しているためで、十分に活動するためのエネルギーが足りていないからです。
病み上がりや過度のストレスが続いた時など、虚証が進んだときも寒証になりますので、注意が必要です。
寒証を改善していくのには時間がかかりますので、十分な休息をふくめ、生活を見直すことが大事です。
肝虚タイプの体質
肝虚タイプとは、肝虚証として病症は出ていないが、体質として肝の性質の影響が出やすい人をいいます。
肝虚タイプの人は、肝の仕事である「血」に関することが不安定になりやすいです。
頑張りすぎる性質上、血が足りなくなる傾向(血虚)にあります。
人のからだは、夜間は血を肝に戻します。
生理学的にも就寝時は肝臓に血液が集まり、吸収した栄養素をからだに必要なものに加工する作業を行っています。
それが朝目が覚めると肝から手足に血を送るわけなのですが、血虚になっていると十分にいきわたるのに時間がかかってしまいます。
目を覚ますには目にも血が巡っていないといけないのですが、この場合、それが不足するのでなかなか目が覚めません。
目が覚めても手足に血が十分巡ってないので、起きだすのにも時間がかかります。
また、筋肉も血をたくさん必要とするところなので、血虚の場合、こむらがえり(早朝のふくらはぎの痙攣)や腰痛になりやすいです。
この場合の腰痛は、朝起きた時に痛みますが、動き出すとおさまり、日中はあまり痛みを感じないことが多いです。
これが腰痛となって悩まされるようになると、肝虚タイプではなく肝虚証として治療することが必要になってきます。
またこのタイプの方は、エンジンがかかるのがゆっくりなので、夜にかけて元気になる傾向があります。
そのため、早く寝ようとしてもなかなか寝付けないし、せっかく元気になったので夜にいろいろやりたくなり、寝るのが遅くなりがちです。
朝の時間を活用したり、朝からからだを動かしたりするのはよいことですが、からだのコンディションや体質的に難しい人もいます。
そういう場合は無理せずに、自分の状態や体質に合わせて毎日を充実させるよう工夫する方が、からだへの負担は少ないと思います。
自分のからだの状況を把握することが、健康への第一歩なのかもしれません。
ゴースカvol.7レポ(9月19日@CLUB CITTA)上げます。~後編
昨日に続き、ゴースカvol.7のレポの続きを書いていきたいと思います。
今日も東洋医学の話ではなくてすみません。。
13曲目の後またMCだったけど内容は覚えておらず。
どのタイミングで話したか不明のMCを書いておきます。
マサムネさん、(ゴースカではリクエストに応じて昔の曲もやるので、という流れかな?)年齢的に高い音が出しにくくなる心配をしていて、もし高い声がでなくなったら会場のみんなに歌ってもらおうか?と。
「同じなーみーだがキラリー 俺が天使(マイクを会場に向ける)…とか」
「そーらに浮かべたら(マイクを会場に向ける)…とか」
それぞれの会場に歌ってもらおうとした続きの部分は、だったならー(涙がキラリ☆)、とルーララ宇宙のー風になる(ロビンソン)、ですね。
涙がキラリ☆じゃなかったかも?記憶曖昧ですが、こういうニュアンスで。
最近のMCではこういう加齢ネタが多いのですが、自虐でありつつもポジティブ思考という、やっぱりスピッツの歌詞書いてる人だなと思わせる内容になってるっていうのがおもしろいです。
年齢による変化を否定しないで受け入れちゃうところが自然体というか、いいところ。抗うのも悪いとは思いませんが。
他には、Mステみなと事件(2年前のMステ出演時、マサムネさんが歌い出しを間違えた)をまたテツヤさんにイジられてました。
まだ許してもらえない?
次やる曲は、会場第7位の曲とのこと。
7というのは、ゴースカが今回7回目だからと。
3、4年に1回のツアーが7回目。つまり20年以上こんな感じでファンとの交流続けてきてるのはすごいことですね。
スピッツは、アルバム製作、リリース→ライブツアー→ゴースカというサイクルをずーっと続けて今まできています。
取り巻く環境や関わる人たち、いろいろ変わっていくであろう中変わらずスピッツであり続けてこられたのも、自分達のやりたいことがはっきりとしているからなんだろうと思います。
14曲目「魔法のコトバ」
映画「ハチミツとクローバー」のために作られた曲。
明るくかわいい曲なんで、人気があるのも納得です。
会いたいけど会えないのか片想いなのか、もやもやしたまま毎日なんとかやり過ごしてるって歌詞がまたよい。
15曲目「バニーガール」
ライブ向きのアップテンポでのりのよい曲!この辺から終盤に向けて盛り上げていく感じです。へんな歌詞だけど。
16曲目「運命の人」
マサムネさんのソロギターから入るのはライブバージョン?ここのところライブ定番曲になってます。
途中、歌声がとんであれ?と思ってましたが、くしゃみしていたらしく。見逃しました。
17曲目「野生のポルカ」
終始元気いい曲!アイルランド民謡っぽさも入っているのが楽しい。
この曲の時後ろから人の波が押し寄せてきてちょっとモッシュっぽくなったけど、女性が多いせいかそんなにぎゅうぎゅうにならず。前に行けた分ラッキーでした。
18曲目「1987→」
きました!ファン感涙の30周年記念曲。
バンド始めた当初パンクバンドだったスピッツが新曲を作ったって設定のパンキッシュなリズムの勢いある曲なんだけど、Bメロで少しゆっくりになるところでの歌詞が、泣けます。
ここで最後のMCなんだけど内容忘れました。次は会場第1位の曲だって紹介があったはず。
(マサムネさん)次で最後の曲です。(会場)えーっ(マサムネさん)ほんとにね、始まったばっかりかと思ったらもう終わりかって俺も思います、みたいなことは言ってた。
19曲目「桃」
会場第1位はこの曲でした。ファンの間で人気あるというのは知っていたけど、やはりそうなのか。
確かにテツヤさんのギターリフはかっこいい。一音一音キレイ。メロディーも全編サビみたいな飛ばしっぷりで、そのままほんとのサビに行くような疾走感あります。
ライブで聴けて良かった。
ライブ本編はここで終了。
EN1曲目「悪役(新曲)」
たぶん再登場してアンコールありがとうございます、新曲やりますとかいう話あったと思います。
スピード感あるロックテイストな曲で、これからもこういう曲作るんだ!と思ってうれしくなりました。
ここでMCというか、ここから写真撮影OKになりますとメンバーより。それと同時にカシャカシャ!
動画は止めてねとか、SNSに上げないでねとかの話をしていました。
アンコール2曲目は撮影していいんだ!とびっくりです。
EN2曲目「ハチミツ」
名盤「ハチミツ」の表題曲。2-4-4の変拍子で音程も上下するAメロは不思議な浮遊感あり、ライブでぜひ聴いてみたかったからうれしい!のだけど、写真も撮りたいし、でもサビの手拍子はやらないとでなんだか忙しかった思い出。
この後はプレゼント抽選会があり、最後にメンバーから一人ひとりあいさつ。
田村さんは、今日こうして7回目のゴースカのライブをやってみて、第8回もやらなきゃと思いましたと。50代のうちにとも。
希望がつながる発言、感謝です!なるべく早くお願いしたいです。
マサムネさんは、自分の作った曲を理解してくれるメンバー(仲間だったか?)がいて、ファンクラブもあって、ね、こんなに(と会場に目を向ける)たくさん、ほんとありがたい(感謝しているだったか?)です、というニュアンスの発言をしていたのが印象的でした。
テツヤさんと崎山さんは、なんて言っていたかな。。
終わってみると21曲中シングル曲は魔法のコトバと運命の人の2つのみ。
そういえばテツヤさんが、この会場のランキングは普通だったんだよねみたいなこと言ってたけど、これでこのツアーでは普通なのか。
ファンの人たちの曲の聴きこみ方は半端ないです。。
長くなりましたが、ゴースカvol.7レポ終わります。
ゴースカvol.7レポ(9月19日@CLUB CITTA)上げます。~中編
昨日に続き、ゴースカvol.7のレポの続きを書いていきたいと思います。
東洋医学の話ではなくてすみません。。
9曲目の後にMCに入りました。
マサムネさん、今気づいたんだけどと、ヒビスクスにもババロアにも、「白い花」と「着地」って言葉がでてくるんだよね。
どんだけ「白い花」と「着地」が好きなんだか。
みたいなことを言い、会場からおおーっと声が上がりました。
確かにー。
この話でベースの田村さんと絡んで話がちょっと進んで、「草野の好きなものはー?」って振って、「着地」って答えさせる、みたいなやりとりしてました。
逆だったかもしれないけど。
それからマサムネさんが、「着地」ってなんか韓国語っぽい響きがあるよね?着地、ちゃくち、チャクチ、、、なんかヘンだな?みたいな感じのことを独り言っぽく言ってました。
言葉の響きとかの感受性が豊かなんですね。さすがです。
次にやる曲は、これまでスピッツがカバーした曲のなかで演ってもらいたい上位3曲の中から、今日演る曲を会場のみんなで選ぶという企画になりました。
ラインナップは
恋のバカンス/Dr崎山さんボーカルで
悲しみのはて(エレカシ)
Automatic(宇多田ヒカル)
でした。
選び方がファンクラブイベントっぽくて、マサムネさんが曲名の書いたボードを指して、さきやまーって言って、会場が自分の演ってほしい曲の時に、たつおーって返す、その音量を騒音チェッカーで測るというもの。
3曲ともちゃんと練習してきてるから!どれが選ばれてもいいように!とメンバーたちが主張(笑)。
騒音チェッカーはそれを証明するものってことですね。
1回目、悲しみの果てとAutomaticが同じ数値(103.?だったか?)で1位になったので、決選投票でAutomasticに決まりました。
どっちもやってーと会場から声が上がると、田村さんから、2曲やってもいいけど、この後2位と1位の曲やらないよ?いいの?と脅され(笑)、引き下がる。。
ということで10曲目「Automatic」です。
自分の音感は怪しいんですが、マサムネさん、キーを変えないで歌っていたような!
こういうしっとりした恋愛の曲はスピッツにはないので新鮮だったし、何よりまぁ色っぽく、高音部分も声量があって、なんだか圧倒されました。
歌い終わってまたMC(たぶん)。
マサムネさん、曲中のRainy dayを、英語っぽくゥレイニィディ(巻き舌ぎみで)と歌うか、カタカナでレイニーデイと歌うか迷ったとかいうようなことを言って、会場のみんなを笑わせていました。
宇多田ヒカルは英語っぽく歌ってるからそうしてみたけど、Automaticはオートマチックって歌ってるよね、アゥトメティック(ネイティブ風に)じゃなくて、とも。
続いて会場第2位の曲とのことでしたが、詳しいMC忘れてしまった。。
11曲目「あかさたな」
スピッツの曲は全部聴けばわかると思っていたのに、あれ?聴いたことあるけどなんだっけ?となった曲。
14thアルバム「小さな生き物」の初回限定版の付録DVDに収録されていたライブ映像で演奏されていた曲だったんですね。もはやアルバム曲でさえないよ!
セトリにあるってことはリクエスト上位だったってことで、ファンの皆さんそこまで?すごいなーと感心してしまいました。
12曲目「歌ウサギ」
去年広瀬すず主演の映画のために作られた曲。
マサムネさんのアコギソロで始まるのですが、かなり難しそうな弾き方していて、そんな複雑なことをしていたのかと、聴いてるだけでは分からなかった新しい発見がありました。
生の弾き語りは素敵でした。
13曲目「サンシャイン」
ちょっと悲しめな曲、別れの歌かも?ギターリフとかメロディーとか、ちょっと昭和っぽい感じもする。
あんまり注目してなかった曲だけど、ファンのみんなはこういうの好きなんだな、なんて思ったり。若い人には案外昭和っぽいのが新鮮?自分の思い出と重なったりするのかな?
サビも歌詞も切なくて、マサムネさんの高音が心に刺さるようなきれいな曲ですが、ずっと高音域なので、歌うの大変そう。
ちゃんと聴いてみよう。
2回でも終わらなかったので、残りは次にします。
東洋医学の話ができなくてすみません。。
ゴースカvol.7レポ(9月19日@CLUB CITTA)上げます。~前編
スピッツのファンクラブ会員限定ツアー「GO!GO!Scandinavia vol.7」が10月27日に無事終了しました。
楽しみにしているライブ参加者のため、セトリなどのネタバレしないよう、ファン同士気を使ってネットに上げることをセーブしているのですが、終わったのでレポ解禁です。
とはいえ、思い出せるかな?
開場から開演までの間、整理番号順に入場してポジション取りして待っているのですが、その時にかかっていたのが1980年代の歌謡曲でした。ジュリーとか。なんでかわからないけど、懐かしい。。
最後、「ロマンチックが止まらない」の前奏がかかり、な、とボーカルが入った瞬間暗転して曲がストップしたので会場内から笑いが。
1曲目は「船乗り」でした!
力強いロックのカッコいい曲。ブルースハープが使われる数少ない曲でもあり、生でマサムネさんのハーモニカ聴けたのはうれしい。
CDより高音へ上がる感じが滑らかできれいでした。
2曲目は「不死身のビーナス」。
前奏のギターのリフが歌謡曲っぽい、明るい曲。サビののりが特徴的で、楽しいです、盛り上がるー!
ここで早速MC
CLUB CITTAは東日本大震災の直後のリハーサルで使ったことがあると、会場にまつわるお話。
使えるところが少なかったらしく。
こんなに大きなライブハウスをリハーサルに使うなんて贅沢だって思われたくないとかフォローしていたけれど、スピッツがそういう使い方してもだれもえ?って思わないと思う。。
3曲目は「スピカ」
会場第3位の曲とのこと。以前からファンにはすごく人気がある曲で、今回3位も納得です。シングルにすればよかったのになあ。というか、「楓」の両A面だったんだけども。
4曲目「えにし」
もう10年くらい前になってしまうのか、ランチパックのCMに使われた曲。ライブでもやるのね。やはり高音に上がる感じがきれい。最近の歌い方は高い声も自然で聴きやすいと思います。
5曲目「三日月ロックその3」
ロックテイストのかっこいい曲。バンドサウンドがたまらなくよい。シンプルなメロディーなのになんであんな風になるのか?当然ライブでは人気曲です。聴けたの2回目、嬉しい。
6曲目「ハチの針」
これもディストーションが効いたギターのリフに特徴がある、のりのいいロックな曲。歌詞のメロディーへの乗っかり方がよいのです。
MC2回目。3回目かも?
今回のライブの曲順を考えるとき、会場ごとに違う上位3曲を入れるため、同じ曲でも曲順を変えているという話をしていました。
リハーサル大変なのに、かなりこだわりをもってライブの構成を考えてくれていることに感謝です。
順位に関しては、操作なしを強調していました。
久しぶりだったり、ちょっとやりにくい曲だったとしてもちゃんとやりますと。
疑っていませんと伝えたいです。
次の曲は全体51位の曲とのことで、メンバーが今年51才だからという理由。
51位が中途半端だとか、でも学年テストとかで200人中51位だったら結構いい方じゃない?とかをマサムネさんとテツヤさんがゆるゆる話していました。
7曲目「インディゴ地平線」
全体51位の曲は自分が投票した曲でした!上位ではなかったけど、偶然にも聴くことができて至福の時を過ごせました。
ゆっくりしてるけど、しっかりロックな曲。音域が広くてサビに向かって波のように上がっていく感じが気持ちよく、そして切ない印象もあり。
8曲目「ヒビスクス」
スバルのフォレスターのCMで3年くらい前に使われた曲。語るような独特のメロディーからのサビの疾走感が気持ちいいです。
9曲目「ババロア」
スピッツでは珍しい、打ち込みの曲。崎山さんドラム叩いてたけど、アレンジしてたのかどうか覚えていない。硬質な感じもあり、強い思いが込められてるような感じもあり、しかし歌詞は謎です。
これもCDだと高音がハスキーがかっているけど、ライブではきれいに歌っていました。
長くなってしまったので、残りは次にします。
東洋医学ではからだをどう見ているのか2~気血津液
前回、人のからだは肝・心・脾・肺・腎 の五臓および胆・小腸・胃・大腸・膀胱の五腑で組織された会社のようなもの、と説明しました。
今回は、東洋医学を考える上で欠かせない「気・血・津液」について説明していきたいと思います。
五臓や五腑が会社の部署なら、気血津液は、会社を運営していく上で必要な「人・お金・情報」のようなものと言えるかなと思います。
会社と同じように、五臓それぞれに気血津液が働いていて、それぞれの五臓の間を行き交っています。
ではそれぞれの働きや役割について見ていきます。
気
東洋医学でつまずいたり、わかりにくかったりする一因に、「そもそも気ってなんなの?」ということがあるのではないでしょうか。
元気、やる気、気が乗らない、気が進まない、気疲れする、気が利いている、気配り、気配、気になる、気のせい、気に入る、気が短い、気持ち悪い、気体、熱気、気合い、気質など、気に関する言葉は身近にたくさんあり、心の動きや空気感など様々な意味で使われてます。
気という漢字は、お米を蒸し上げるときに立ち上る蒸気の象形文字からきているという説があり、もやっとした気体がもとの意味のようです。
東洋医学で言うところの気は、「とにかくなにかが動いている状態」という感じの意味です。
気が完全にめぐらない状態は死を意味しますし、からだから排泄されるものは気(け)が渇れたもの=穢れと呼ばれ、不浄なものになります。
授業では、気は活動のもととなる精緻な物質と習ったと思います。
精緻な物質、つまり原子レベルくらい落とし込めて考えるのがいいかもしれません。
例えば、ドミノ倒しではひとつひとつのドミノが倒れているだけでなにも流れていないのに、なにかが滑らかに流れているように見えます。
分子や原子のようなものの微細な動きが大きな流れを作り、気の流れとして捉えらえることができる、と個人的には考えています。
物理的にも、水の分子H2Oが揺り動くこと=温度上昇ですよね。
気がめぐるというのは、からだのどの場所においても適切な活動がなされているということであり、すべてのドミノがキチンとならんでいる状態と考えられます。
気が滞るはその逆で、どこかのドミノが詰まったり倒れてなかったりする状態。
気の不足は、適切な活動をするには力が足りてない状態。
会社で言えば、社員に例えるとわかりやすいでしょうか。社員が生き生きと所属している部署で働いているのが気がきちんとめぐっている状態。
効率悪く仕事して業務が停滞したり、社員が足りなくて業務が回らないと、ゆくゆくは会社の経営に影響が出ますね。
いろいろとイメージしてみてください。
血
血は、血液以上の意味を持ちます。
血脈を気と共にめぐって各臓や四肢に栄養と潤いをもたらします。
血は気と津液でできていて、熱を持っています。
日中は気と共にからだをめぐり、夜は肝に戻ります。
血が足りないと、筋肉がひきつったり、皮膚がかさかさになったり、髪が抜けたりします。
血は脾で作られ、肝が蔵して流量や配分をコントロールします。
津液
津液はからだに必要な水分のことで、津は清らかでさらさらと流れる水分で、体内の熱を冷ましたり、汗で熱を発散するのに寄与します。液はからだのなかをゆっくりめぐり、関節や髄を潤します。
体内に滞る余分な水分は痰とか湿といって、むくみや関節痛などの病気の原因になります。
津液が不足するとからだの熱を冷ますことができず、からだが熱を持ってしまい、それが様々な病気に繋がります。
津液は脾で作られて肺に送られ、肺はそれを全身に散布して各臓を潤し、腎はそれを回収して管理し、不要なものを膀胱へ送ります。
日本の鍼灸治療では気血津液にフォーカスして病症を考えることはあまりしませんが、中医学では気血津液弁証といって、気血津液の状態から病症を診ることがあり、臓腑で診る臓腑弁証と共に漢方で採用されています。
ちょっとややこしかったと思いますが、うまくイメージできれば、気や血といった言葉が出てきたときに理解しやすくなるのではないかと思います。
次回は寒熱の考え方を説明してみたいと思います。
妊活によさそうなおかずを考えてみました。
これまで、不妊の原因はざっくりと「冷え」か「血の滞り」として説明をしてきました。
冷えも血の滞りも、体質になってしまっているので改善は簡単ではありません。
筋肉トレーニングやダイエットのように、からだを変えていくのは一朝一夕では難しいのです。
ジムでトレーナーさんについてもらってトレーニングのメニューを考えてもらうように、周りの力をうまく借りながら進めることも、効率よく改善していくにはよいと思います。
そういう意味では、鍼灸治療に通うこともそれと似てると言えるかもしれません。
また、自分で普段からできることを少しずつでもやっていくことも大事です。
妊活で普段からやれることのひとつに、食事を見直すことが挙げられると思います。
からだを内側から温めたり、エネルギーを生み出すような食べ物、気血のめぐりをよくして瘀血を取り除いたり、予防したりする食べ物を取り入れるようにすれば、何もしないよりからだの改善につながっていきます。
でも何を食べればいいのか具体的に思い浮かばない、、と思われる方に、薬膳の観点から見たおかずをいくつかご紹介したいと思います。
薬膳では、食べ物を「熱・温・平・涼・寒」に分けて考えます。
また食材によっては、五行に分けられるものもあります。
たとえば五蓄というのがありまして、木火土金水の順に「鶏・羊・牛・馬・豚」となっています。
これらを考慮したメニューをいくつか挙げてみます。
※なお、薬膳の分類は必ずしも統一されていないので、ここでは鍼灸の専門学校に通っていたとき受けた薬膳の授業の内容をベースにしています。
冷えのある方向けのメニュー
味噌味のニラレバ
ニラは陽を補う食材で、からだを温めます。
レバーは赤身肉の一種で、補血によいです。
味噌は発酵食品であり、豆類からできているので、補気によいです。
にんにくや生姜も薬味として使いましょう。
からだを温めて気血を補うおすすめのおかずです。
牛こま切れ肉とキノコのパスタ
小麦は涼性ですが、麺類を避けてはストレスが溜まりますので、他で補います。
牛肉は赤身の多いものを選んでください。赤身肉は補血の働きがあります。
キノコは気を補い、消化を助けます。
キャベツとえびの塩炒め
キャベツは葉物野菜ですが、補気の作用があり、胃腸の働きを助けます。
えびは補陽の働きがあります。
にんにくで味付けすると、からだが温まります。
卵も補気の働きがあるので、溶き卵でからめるのもいいですね。
血の滞りがちな方へのメニュー
シソと鶏肉の水餃子
気の巡りをよくし(理気)、消化を助けるシソと、からだを温める鶏肉でさっぱりとした水餃子です。
スープには千切りの生姜をいれて、気の巡りをよくします。
イワシのつみれと里芋のすまし汁
青魚は補血の働きがあります。
里芋はいも類のなかでも活血の作用がありますので、血の滞り解消に向いています。
つみれには生姜を少し入れると、臭み消しだけでなくからだを温めます
アジの南蛮漬け
青魚は活血にもよいとされています。
玉ねぎ(活血)、ニンジン(健胃)、ピーマン(去寒)それぞれ血の巡りをよくするのに役立ちます。
お酢もお血を散らすのによい食材です。
なお、避けた方がよい食材はからだを冷やすものになります。
ゴーヤなどの苦味のある野菜、キュウリや冬瓜などの瓜類、水分の多い食材(フルーツも)、貝類、根菜(大根やゴボウなど、意外に冷やす食材が多いです)、そばなどです。
とはいえ、あまり神経質になる必要もありません。
一度にたくさんとらない、他の食材で補う、調理法を工夫するなどで摂ることができます。
薬膳は、難しい食材を使わなくてもそれぞれの食材の特徴をいかして用いれば、簡単に取り入れることができます。
ちょっと意識して献立を考えてみるのもよいですね。