スピッツのCDジャケットデザインを考察する8~「小さな生き物」「醒めない」
スピッツのアルバムジャケットについてもこれで一応最後になります。
「醒めない」が現時点での最新アルバムなので。
14thアルバム「小さな生き物」:2013年9月11日
今回のアルバムは久しぶりに女の子が登場しません。
10枚目の隼以来ですね。
丁寧なイラストのようですが、写真がベースになっています。
そして背景設定がきちんとあって、この翼をこの少年が一生懸命設計しているところが「小さな生き物」のミュージックビデオに出てきますし、アルバムの裏表紙には、この翼で空を飛んでる情景が描かれています。
そんな感じで、とても丁寧に作り上げられた世界観が表現されているという印象ですね。
音楽性もこのアルバムはこれまでとちょっと変わってい(るように思い)ます。
僕と君という狭い関係性の曲から、もっといろんな関係性を想像できるような感じになっているような。
隼のときもそうですが、ちょっと変化があったときは女の子じゃないジャケットデザインになるのかな?
今回のアルバムは、このジャケットからも、納められている曲からも、なにかを受け取ってほしいというスピッツからのメッセージを感じるんですよね。
15thルバム「醒めない」:2016年7月27日リリース
これは文句なしにかわいく素敵なジャケットではないですか?
アルバムの曲「モニャモニャ」はこの怪獣のことを歌っているようです。
このジャケットにも背景があって、裏表紙には小さい子モニャと女の子が出会った写真になっています。
前回の「小さな生き物」では、彼は成功するのかどうかという緊張感もありましたが、これは余計なことは考えずにこの幸せそうな情景を受けとるだけでいい。。
ありがとう、スピッツ。。
そんな感じ。
アルバムの楽曲も、全体的に開放感があり明るい印象です。テレビ番組の鍼灸特集で伝えていないもの
先日、NHKのためしてガッテン!にて鍼灸治療がとりあげられていました。
昨年から、特番があったり、あさイチで紹介されたり、なにかと東洋医学にフォーカスしている感のあるNHK。
とはいえ、だいたいいつも内容は似たような感じかな?という印象です。
鍼灸治療や漢方などの東洋医学が全国区のテレビ番組で紹介されるのは、ふだんマイナーな立ち位置であるので喜ばしく思います。
鍼灸治療に興味を持ってくれる人が増えるといいなと。
でもせっかく取り上げるのであれば、もう少し理論的なバックボーンの説明もあってよいように思います。
東洋の神秘、とかはり1本で○○が治った!とかいうキワモノ扱いでは、結局なんで効くのか?はあいまいのままです。
なんだかよくわからないけどすごい。
なんだかよくわからないけど効きそう。
この”なんかよくわからないけど”という枕詞は取れないんですよね。。
東洋医学の考え方、陰陽五行説、肝心脾肺腎、虚実…たしかになじみはないし、理解は難しいと思います。
でも、難しいながらも、西洋医学とはまた違うけどきちんとした理論に基づいてやってるんだということを伝えないと、いつまでもスピリチュアルとか胡散臭いとか言われてしまうのではないかなという危惧を感じたりもします。
東洋医学の理論は、特別な鍼灸の一派とか学会がとなえていることではなく、東洋医学の基本として必ず勉強するし、科目の一つとして国試にも出ます。
鍼灸師はみんな一応わかってやっているはずなんですね。
番組では中医学の先生や明治鍼灸大学に協力を依頼しているように見えるので、そういうことはあえて飛ばしてるのかもしれない。
でもせめて、経絡というからだをめぐっている流れがあり、ツボはその経絡上に点在する経穴というポイントなんだくらいは言ってもいい気がするんだけれど。
だから患部から遠くのツボでも治療ができるんだ、という説明はつきますし。
それに、大学とか西洋医学の病院という権威から東洋医学の効果を保証するような流れがちょっと残念に思います。
在野の、鍼灸治療だけに専念して何十年も続けられている素晴らしい先生方にも光をあててほしいな。
まあそんな感じで思うところはいろいろありますが、鍼灸治療の認知が少しずつでも広まることは、それはそれでいいことですね。
五十肩の鍼灸治療
五十肩について引き続き。
前日は五十肩とそうでない肩関節疾患のいくつかとの判別について説明しました。
さてこれは五十肩、となればそれに応じた治療を行うことができます。
そこで東洋医学的に見た五十肩の病症と、それに対する鍼灸治療について書いてみたいと思います。
五十肩は肩こりや寝違えなどよりも病症が深いです。
肩こりは一時的な過労などで起こりますが、五十肩は加齢という体質の変化が影響しているので、原因を取り除くことが難しいのです。
解剖学的にも筋肉より関節の方がからだの内部にありますので、病変部位そのものへの働きかけも難しくなります。
五十肩の病症
加齢により気血のめぐりが悪くなり、筋や腱、関節への栄養が十分に届かなくなることが原因となります。
現代医学としても、肩関節にかかわる筋、腱、滑液などの萎縮や減少が原因と考えられているので、同じことを言っていると考えてよいと思います。
気血のめぐりが悪くなって起こる病症はいろいろありますが、五十肩のように激しい痛みや運動障害を呈するものはその度合いが激しく、いわゆる「痺病」にあたります。
痺病は特に風・寒・湿邪が合わさって起こり、風邪の影響が強いと風痺、寒邪は痛痺、湿邪は著痺と分けて考えることもあります。
証としても肝虚証、肺虚肝実証(腎虚証に近い)、脾虚証が多くなります。
その上、肩は複数の経絡が通っている場所です。
肺経、大腸経、小腸経、三焦経などがかかわってきていて、どの経絡の流れが阻害されているかによって痛みの出るところや治療ポイントが変わってきます。
五十肩の治療
このように、五十肩は五臓の虚を整える本治法が重要になってくるほか、かかわっている経絡に対する治療、痛みの出ている患部への治療が必要になります。
先に述べた通り、この場合の五臓の虚は過労など一時的な無理が原因ではなく、加齢によるものなのですぐに改善する訳ではありません。
加齢による影響をなるべく減らしていくには、治療に時間を要することになります。
それと並行して、痛みに対する治療をしていきます。
痛みを長引かせないというのが、まずは治療のポイントになるかと考えています。
なんだか難しい感じに書いてしまいましたが、証と治療ポイントが決まれば、治療自体は他の疾患(肩こりとか)とあまり変わりません。
気長に取り組む気持ちがあるとよいですが、1回の治療で痛みが割と和らぐので、体感的にも、気分的にも楽になると思います。
行きつ戻りつして徐々に軽くなっていくようになれば、治療としてはいい感じだなと思います。
痛みがあると気持ちも塞ぎ込みやすくなりがちです。
五十肩でお悩みの方には、鍼灸治療も考えていただければうれしく思います。
更年期の肩の痛みは五十肩でよいのか?
更年期になると、ホットフラッシュだけでなく、様々な不調が現れやすくなることについては以前も触れました。
その中でも、五十肩は起こりやすい疾患かと思います。
更年期になぜ肩が痛くなるかというと、女性ホルモンであるエストロゲンが減少することで、関節の動きが悪くなるためと考えられています。
ただ五十肩の原因というのはすべて解明されている訳ではないので、女性ホルモン減少はその一因になりうるということです。
五十肩は、肩関節周囲炎といいまして、肩関節を包むクッションの働きをする関節包が委縮し、炎症を起こすことで起こります。
加齢により筋肉や腱のしなやかさも減少することもそれを助長しますので、それらが集まっている肩は痛みを発生しやすい部位だといえます。
五十肩の特徴は
- 関節の動きが悪くなることで起こる
- 腕が上がらない(可動域制限)
- 腕を上げようとすると痛む(動作痛)
- 夜寝ていても痛む(夜間痛・特に急性期)
- 急性期、慢性期、回復期があり、1年前後で治るが、再発や反対側に表れることも多い
などです。
動きとしては特に、結髪・結帯動作が難しくなります。
つまり、髪を結わえようとしたり、帯(や、エプロンなど)を結ぼうとする動作がしづらくなります。
腕をからだにつけてから挙げていくと、90度くらいで痛くて挙がらなくなります。
また、回復まで1年前後と言われていますが、痛みが長引いたりぶり返すこともあります。
そのまま関節が固まって、痛みが取れても動きの悪さが残る場合もあります。
とはいえ、年齢的に肩が痛くなったら五十肩だな、という自己判断はよくないです。
他にも肩の疾患があるからで、五十肩だろうと放っておくと治療が遅れたりしてしまいます。
整形外科に行けばわかりますが、判別ポイントをまとめてみたいと思います。
肩関節炎
これは捻挫みたいなもので、おかしな動きをしてから激しい痛みが出ることが多いです。
腫れと熱感、激痛があります。
五十肩のように、ここから先は動かないというような感じはあまりないです。
筋肉か腱を傷めたもので、炎症が激しい時は冷やし、その後は安静にして、動かせるようになったら少しずつ動かすようにします。
今までなら大丈夫だった動きでも肩関節炎になることがあり、また原因発生時からしばらくたって痛み出すこともあるので、五十肩がきたかな?と思ってしまう場合があります。
石灰沈着性腱板炎
腱板(肩を取り囲むいくつもの腱のあつまり)にリン酸カルシウム結晶が沈着し、それが徐々に固く大きくなっていくにつれ痛みを生じるものです。
それが滑液包に破れ出ると激痛を生じます。
夜間に激しい痛みがあり、痛みのために運動障害が出ます。
治療は保存療法(外科的措置をしない)が多いですが、注射で吸引したり、手術で取り除く方法がとられることもあます。
そうすることで痛みの原因がなくなり、回復に向かいます。
腱板断裂
五十肩と間違いやすい疾患です。
腱板が加齢により硬くなり、多くは部分的に切れてしまうものです。
腱の損傷なので、夜間など安静時にも痛みが出ます。
五十肩との違いは、痛いけど腕は挙げられることです。
関節自体は問題ないからです。
うまくいかない時もある。けど大丈夫。
2月も終わりに近づくと日差しも力強くなり、日も延びて夕方も明るくなってきます。
お天気も、関東だと晴ればかりだったのが、雨や曇りの日も何日かごとに訪れるようになります。
季節は春に向かい始めています。
春は陰が弱くなり、陽が旺盛になっていく時期で、陽が旺盛となる夏になります。
その後秋が来て陽は弱まり、陰が旺盛になっていき、陰が旺盛な季節の冬がきます。
陰陽は絶え間なく入れ替わってめぐってきます。
この量的変化を陰陽消長といったりします。
陰と陽、どちらも常に変化しながら調和して存在しているのが自然な姿という訳です。
これは東洋における自然哲学の考え方で、その応用のひとつが東洋医学となるのですが、いろんなものすべてに当てはまる原理原則的なものとされています。
例えば、前回人の寿命は60年を陰と陽で2回の120年ということについて書きましたが、その最初の60年の中にも陰陽があります。
子どもの時期と老齢期が陰で、成人した20~50歳くらいまでを陽と考えます。
さらにまた、人の性質も陰陽に分けて考えることができます。
物静かな人は陰、活発な人は陽とかですね。
女性は陰、男性は陽という分け方もあります。
このように考えると、陰と陽どちらも大事なはずなのに、世の中的には陽ばかりよしとされているように思います。
元気で仕事もできる、コミュ力も高い人が素晴らしく、歳を取ったり、引きこもりがちの人はダメ。
生産性がない、なんて言葉もありました。
しかしながら、人生ずっと陽でいることはできません。
陰があるから陽になれて、陽であったから陰になる。
その繰り返しな訳です。
また、たとえ陽の人たちばかりが集まっても、その中にまた陰陽が存在するわけですから、結局誰も残らない、ということになってしまいます。
それに陽ばかりでは、炎上しますし。↓
それならば初めから陰陽の調和を目指していく方が、結果的には自分も救われるし、全体の利益になるはずなんですね。
陽のエネルギーは、陰に対して向けられるべきではないかなーと、思います。
さて、先ほど述べたように人生を年齢的にみての陰陽もありますが、人生のいい時悪い時も、陰陽消長のひとつと考えることができます。
生きていると、すごく活躍できたり充実した時期もあれば、何をやっても結果が出なかったり、地味な作業に従事せざるを得ない時期もあります。
ネガティブな時というのは、それがずっと続くように思ってしまい、絶望的な気持ちになってしまいがちです。
しかし、陰陽のセオリーでみれば、陰がずっと続くことはありません!
陰の時期は人生の冬と言えます。
冬には冬のすべきことがありましたね。↓ subaruhari9.hatenablog.com
やがてめぐってくる春のために、自分を充実させるのが、ついてない時にやるべきことなんです。
春に花を咲かせるには冬にエネルギーを貯めておくことが必要なように、活躍できる時期が回ってきた時にちゃんと動けるよう、勉強したり、人と仲良くなっておくことが大事なんですね。
ただ人生の冬は、季節と違って人類全員同じタイミングではやってきません。
なので、人と比べてしまいがちですが、活躍している人にも冬の時期があり、その人にはまたこれから冬がやってきます。
この頃何をやってもうまくいかないなぁと落ち込んでいる人は、そこで腐らず、やれることを粛々とこなしていっていれば、必ず春がやってきます。
だからきっと大丈夫です。
人間の寿命は120年?
最近は平均寿命が延び、人生100年時代とか言われています。
平均寿命はともかく、健康寿命は延びているように感じますね。
そうなると80歳くらいまでは働くことを前提に人生プランを考えるべきという学者さんもいます。
確かに、20年位前だと、80歳を過ぎた方はお年寄りだなと感じましたが、今やお年寄り感はあまりありません。
60歳なんて全然現役です。
お元気な方は増えていますし、若くなっています。
この調子だと、100歳が普通になるのも時間の問題なんでしょうか。
どこまで、人間の寿命は延ばすことができるのでしょうか。
何百歳までも、生きることが可能なのか?
この問いには、医学的には120歳前後が限界だろうと言われています。
細胞の老化や機能の衰えを考えると、限界を迎えるのが120歳なんだそうです。
また、染色体についているテロメアという塩基が細胞分裂の度に短くなり、120歳までにはなくなって細胞を再生できなくなる=死、とかいう研究もあります。
興味深いのは、120歳という限界寿命は、聖書にも、東洋思想にも登場するんです。
聖書の創世記には、ノアの洪水の後の人間の寿命を120歳とするという記載があります。
さて、東洋医学的にみても、120歳という数字が出てきます。
東洋医学というか、東洋思想、陰陽五行説にもとづいて考えた場合、人の寿命は120歳になるんです。
60歳になると還暦だとしてお祝いをします。
還は輪の意味で、1周した、ということです。
これは、日本や中国での年の数え方の干支(えと)にもとづいています。
壬申の乱とか戊辰戦争とか言うように、年の表し方は天干と地支の組み合わせになっています。
(現在の日本では地支の部分だけが干支と呼ばれていますが。)
天干=甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
地支=子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
これを甲子、乙丑…と順番に組み合わせていくと、60回で最初に戻るのです。
天干は訓読みすると、きのえ、きのと、ひのえ、ひのと…となります。
きのえ=木の干、きのと=木の支、ひのえ=火の干…
となっていて、五行の木火土金水×干支の組み合わせになっています。
干支は、天干地支というように、天地=陰陽を表しています。
干支=えと=兄(え)弟(と)でもあります。
この組み合わせにより、天干は空間を表していると言われます。
地支は、方位や季節を表していて、子が北(冬)、丑寅が東北(冬と春の境)、と12で一周します。
つまり地支は時間を表しています。
天干地支の60の組み合わせをすべて回ることで、時空のすべてを一周することになります。
そして、陰陽の考え方を持ってくると、次の1周があります。
最初の還暦が陽で、次の還暦が陰です。
話がちょっとマニアックになってしまいましたが、このように陰陽五行説を用いると、人は120年生きるということになるのです。
では逆になぜ現在120歳まで生きられないかというと、不健康なことをしているからなんですね。
黄帝内経という最古の医学書にもすでに、長寿について、食飲有節起居有常不妄作労という記述があります。
節度ある飲食や生活を過ごし、仕事は無理をしないことが大事だという内容です。
江戸時代に書かれた養生訓にも、短命は、みずからいのちをそこなえるなり、という記述があり、長寿の秘訣としてまずは怒りと欲を抑えて心気を養うべしとあります。
(その後健康法についてたくさん書かれています。)
120歳まで生きるにはストレスフリーで節度ある生活をすればよい訳ですが、それもまた難しい訳で。。
太く短く生きるか、細く長く生きるかは自分次第、ということになるんでしょうか。
肝虚と肝実の違いについて
先日肝実という証があることについて説明しました。
肝虚と肝実、どちらも肝の変動なんですが、虚と実なので病理としては真逆です。
肝虚は血が足りていない状態、肝実は血が停滞して瘀血が生じている状態です。
そのため、証立てを間違うと、正しい治療にならないという問題が出てきます。
特に肝実の場合、血が停滞することで血のめぐりが悪くなる場所は部分的に肝虚のような症状を表すこともありますので、判断が難しくなる場合もあります。
証は脈を診て決定しますが、そのサポート情報として、からだの様々な特徴的な変化も診ます。
そのような肝虚と肝実の違いについて見てみます。
顔つき
顔の特徴は肝の場合目に表れます。
肝虚:目が切れ長でしゅっとした感じ。白目の部分が青みがかっている。
肝実:目はくりっとして大きい。
肌
血は潤いをもたらす作用があるので、皮膚には血の変動が現れやすいです。
肝虚:カサカサしやすい。
肝実:シミやニキビができやすい。目の下のクマ。
筋肉
肝の支配領域である筋にも特徴が出ます。どちらもコリは出やすいです。
肝虚:こむら返りなど、引きつりやすい。肩こり。
肝実:肩や肩甲骨の間がこる。筋腫などできやすい。
おなかの状態(腹診)
肝虚:おなか全体が引きつるように張っている。
肝実:おへその右下に硬結を感じる。
精神状態
肝虚:イライラしやすい。怒りっぽい。
肝実:我慢する。気鬱になりやすい。あまりしゃべらない。
胃腸症状
肝虚:胃に熱が波及すると食欲旺盛になり、便秘がちになる。
肝実:食欲は普通。便秘傾向。気鬱がひどいと十二指腸潰瘍になりやすい。
婦人科疾患
血にかかわる疾患が多いので、肝の変動が現れやすいです。
血のめぐりが悪いのはどちらもなので、冷え症状は両方にみられます。
肝虚:月経前症候群(PMS)になりやすい。生理痛。生理周期は短め。
肝実:月経不順または遅れがち。生理痛は激しくなりやすい。子宮筋腫。
これらの症状がすべて現れる訳ではありませんし、実際はっきり区別できるほど違いがない場合も多いです。
また、横になった時にすぐ目を閉じるのが肝虚、ずっと見開いているのが肝実という特徴もあります。
肝虚は血が足りないので、血を多く消耗する目を無意識に閉じるのに対し、肝実は血が余っているので、目を開け続けることができるのです。
肝虚と肝実の違いがなんとなくイメージできてきましたでしょうか?
自分はどっち傾向か考えてみると、日ごろ気を付けることも変わってくるのではないでしょうか。